アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」第18話のあらすじと感想をまとめています。
感想には独断と偏見と原作を基にした解説と、軽いネタバレが含まれていることをご了承ください。
第17話「再会」おさらい
- パウロとノルンは魔力災害に遭ってアスラ王国南部の草原地帯に転移させられる
- フィットア領へ戻ったパウロはフィットア領捜索団を組織してミリス神聖国へ渡る
- ギースは再会したルーデウスと喧嘩したパウロをルーデウスの状況を説明して諭す
- パウロとルーデウスは酒場の主人の計らいもあり再度の再会をよろこび仲直りする
- 「デッドエンド」がミリシオンを出発し、ギースがベガリット大陸へ捜索に向かう
第18話「それぞれの旅」感想と解説

第18話「それぞれの旅」あらすじ
パウロと和解し、互いに家族を探すべく別れたルーデウスは、エリスとルイジェルドとともに船で中央大陸へ。
一方、ゼニスらグレイラット家を探すロキシー、エリナリーゼ、タルハンド。
リカリスの街で再会したノコパラに促され、ロキシーは故郷であるミグルド族の村を訪れる。
家出同然に飛び出した故郷に心穏やかではいられなかったロキシーだが、果たして両親との再会は・・・。
引用元:dアニメストア
アニメ「無職転生」第18話はライトノベル5巻に収められています。
ミリス大陸を進む「デッドエンド」
緑豊かなミリス大陸を馬に乗って進む「デッドエンド」。

ルイジェルドに立会いを望む北神流の使い手があらわれる。

ルイジェルドは北神流の使い手をボコボコにするが、次々に立会いを望む武者修行中の剣士があらわれる。


ルイジェルドは少々困惑する。
「デッドエンド」はミリス大陸を順調に旅しているようです。
フィットア領捜索団から旅の資金をもらったので、これまでのように金策に悩む必要がありませんからね。

ルイジェルドに立会いを挑んできたロドリゲスは、「孔雀剣オーベールの三番弟子」を名乗っていました。

ルイジェルドにはボコボコにされてしまいましたが、北聖ガルス・クリーナーくらいの実力はあるそうです。
孔雀剣オーベールは、北神流奇抜派の帝級オーベール・コルベットで、のちにエリスもオーベールに北神流を習うことになります(ロドリゲスはエリスの兄弟子ということですね)。
オーベールは地形や魔道具などを使った奇襲を得意としていて、ルイジェルドと同格の強さの実力者です(のちにルーデウスとギレーヌとエリスと三人がかりでやっと倒せました)。

スペルド族を恐れずに立ち会った勇気あるロドリゲスは、のちに魔大陸の魔王アトーフェラトーフェ・ライバックの親衛隊として修業することになります。

アトーフェラトーフェの親衛隊はブラック企業並みにきつい職場ですが、強さを追い求めるロドリゲスには向いている仕事かもしれません。
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ミリス大陸から船に乗る「デッドエンド」
ミリス大陸から中央大陸へ渡る船に乗る「デッドエンド」。
荒れた海のせいで船が大きく揺れ、エリスとルーデウスは船酔いして甲板で嘔吐する。

船酔いしないルイジェルドは、二人が気持ち悪くなる理由がわからないと不思議がる。
ルーデウスとルイジェルドは次の寄港地の産品のお米の話で盛り上がる。
エリスが「よくこんなときにご飯の話なんかできるわね」とあきれる。
ルーデウスは家族やシルフィエット、ギレーヌのことを心配するが、不安になっても仕方がないのでポジティブに考えようと切り替える。
(王竜王国を越えればロキシーのいるシーローン王国まですぐ。ひさしぶりに会えるんだ)
ルーデウスはそう思い、また嘔吐した。
今回の船旅は大しけで、エリスはもちろんルーデウスも船酔いして大変な様子です。
パウロからもらった紹介状のおかげで、ルイジェルドも問題なく船に乗れたようですね。

しかしスペルド族を船室までは入れてもらえなかったようで、三人は甲板で過ごしています(ルーデウスとエリスはゲロを吐くためでもありますが)。
寄港地は王竜王国の港町イーストポートで、中央大陸の西側(リングス海側)では土地が肥沃で水源が豊富なので米栽培が盛んです。

それも中央大陸の北部に行けば行くほどお米の味が良くなっていき、ビヘイリル王国では日本の醤油とほぼ同じ調味料があるので、ルーデウスは異世界で念願の玉子かけご飯を味わうことができました。
ルーデウスは「握り飯をおかずに山盛りのお米を食べることができます」と自慢していましたが、前世の男性がでっぷりした肥満体だったのはお米が大好きだったからでしょうね。

ルーデウスはロキシーがまだシーローン王国で王子の家庭教師をしていると思っているようです。
魔大陸のウェンポートではヒトガミの妨害工作で再会できずにすれ違ってしまいましたからね。
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ロキシーとノコパラが差し飲み
魔大陸の酒場で差し向かいで飲むロキシーとノコパラ。

話題は以前組んでいたパーティーメンバー、ロキシーの雰囲気、ノコパラの悪行など。
ノコパラが「デッドエンド」の名前を出すと、ロキシーは顔面蒼白で恐怖に震える。

ノコパラがロキシーに実家の話を振ると、ロキシーは憂鬱な様子になる。
ノコパラは自分の家族の話をして、ロキシーに家族と仲直りすることを勧める。
ロキシーとノコパラは約30年前に組んでいた冒険者パーティー「リカリス愚連隊」の元メンバーです。
ロキシーは14歳で家を出たあと、「リカリス愚連隊」で魔術師として三年間活動しています。
「リカリス愚連隊」がウェンポートを目指して旅している途中、リーダーのハーケンディール(本名デール)が落石事故に遭って死にました。

ハーケンディールの死亡によって「リカリス愚連隊」は解散し、ブレイズとノコパラはリカリスへ戻り、ロキシーはミリス大陸へ渡って冒険者として暮らしています。
ノコパラはリカリスへ戻ったあと結婚して、子どもが三人できたようです(ルイジェルドに締め上げられたときに言ったことは本当だったんですね)。

ブレイズは二年前、石化の森で依頼の遂行中、危険度Aランクの魔物レッドフードコブラに殺されました。

ロキシーが指先で転がしている豆は、木の魔物トゥレントの種です。

トゥレントは世界中に存在する木の魔物で、ルーデウスの杖アクアハーティアの素材はエルダートゥレントという種類の魔物です。

ルーデウスたちが魔大陸を旅しているとき焚き火に使っていた枯れ枝もトゥレントの腕で、ミグルド族の里では畑の害獣よけにトゥレントを飼育しています。


食べ物や燃料、害獣よけにもなるトゥレントは、魔大陸ではだいぶ重宝しているようですね。
ロキシーがあれほどスペルド族に恐怖を感じているのは、ロキシーの父親のせいです。
父親が幼いロキシーをしつけるときに「スペルド族が来て食べられてしまうぞ!」と脅したせいで、スペルド族と聞いただけで条件反射のように怖がるようになってしまったのです。
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ミグルド族の里に戻ったロキシー
ミグルド族の村に里帰りしたロキシー。
村の様子は少し変わっているが、まったく音がなく静かなのは昔のままだと感じる。

二人の女性がロキシーに話しかけるが、ロキシーに二人の声は聞こえない。
(その目。部外者を見る目)
(生まれてから大人になるまで、ずっと疎外感を感じながら生きてきた)
(排他的で閉じられた世界。わたしはこの村がきらいだ)
ロキシーは帽子で顔を隠しながら村の中を歩く。
ロキシーが子どものころ一人で遊んでいた場所へ行く。
転んで怪我をした男の子をヒーリングで治すが、村人たちの感謝の声は聞こえない。

いたたまれなくなったロキシーは走ってその場を離れる。
ロキシーは両親に黙って家を出て以来、三十年ぶりの帰省です。
ミグルド族の里はリカリスから北東へ徒歩で三日ほどの距離にあります。

ミグルド族の人たちは大王陸亀(グレートトータス)の甲羅を家にして住んでいます。
大王陸亀は魔大陸にいる亀の魔物で、大きさは平均で8メートル前後、最大で20メートルあります。

ミグルド族の人たちは、念話(ねんわ)で会話します。
念話(いわゆるテレパシー)はミグルド族の特殊能力で、ミグルド族同士なら離れた相手と声を出さずに会話ができます。
ロキシーは生まれつき念話が使えなかったので、魔神語を覚えてくれた両親以外、話す相手が村にはいませんでした。
なのでロキシーにとってミグルド族の里は居心地のいい場所ではなかったようです。
ルーデウスたちがミグルド族の里を訪れたとき妊娠してお腹の大きい女性がいましたが、その後無事に出産できたようで赤ちゃんを抱いていました(背後の吊るされた壷も経年でいい感じの色になっています)。


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黙って家出したことを謝るロキシー
実家に帰ってきたロキシー。
両親が温かく迎えるが、ロキシーは念話で会話している両親を見てすぐに旅に戻ろうとする。
「せめて一晩くらい」と言う母親に、ロキシーは「急ぐ旅のなか、少し寄っただけなので」とそっけない態度を取る。
涙を流す母親を見てロキシーはとまどう。

家の棚に置いてあるぬいぐるみやおもちゃを見て、ロキシーは昔のことを思い出す。
ロキシーは楽しそうに母親と魔神語の勉強をしている。

ロキシーが同年代の子どもと遊ぼうとするが、返事はなくパチパチという音だけが聞こえる。
「わたし悪い子なの? だから誰もお話してくれないの?」と大泣きするロキシー。
何度も謝る母親と、うなだれる父親。

(わたしの知る両親はいつもつらそうだった)
(幼いながらも、それがわたしのせいなんだということは気づいていた)
(念話が話せないわたしは、異端者なのだ)
(だからわたしは家を飛び出した)
(わたしがいなくなれば、この人たちはよろこぶに違いない)
(そう、思った)
泣いている母親を見て、ロキシーは子どものように泣く。
母親に抱きついて、「お母さん、突然出て行ってごめんなさい」と泣きながら謝る。

駆け寄った父親に「お父さんもごめんなさい」と言い、親子三人で抱き合って泣いた。
(わたしはいま、初めてわかった)
(大切なことは、言葉ではなかったのだと)

今回はロキシーが両親と仲直りする話でしたね。
ロキシーの思い違いが解決して、母親に素直に謝ることができました。
原作ではロキシーはただ外の世界に憧れて家出しているので、アニメの家出の理由が少し複雑になっているようです。
ロキシーの父親はロイン、母親はロカリーといいます。
ロインの声は、小林裕介(こばやしゆうすけ)さんが担当しています。
小林裕介さんの代表作には「Re:ゼロから始める異世界生活」のナツキ・スバル役や「Dr.STONE」の石神千空役などがあります。
ロカリーの声は、佐藤聡美(さとうさとみ)さんが担当しています。
佐藤聡美さんの代表作には「ご注文はうさぎですか?」の宇治松千夜役や「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の田村麻奈実役などがあります。
ちなみにロキシーが里帰りしたときロカリーの年齢は104歳です。
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スペルド族と聞いて失神するロキシー
穏やかな表情で寝ていたロキシーが目覚める。
ロキシーは母親が用意してくれた朝食を味わって食べる。

ロキシーが「行方不明の弟子を探しているのでゆっくりできない」と言う。
父親が二年前にルーデウスとエリス、スペルド族のルイジェルドが訪ねてきたと伝える。
スペルド族と聞いたロキシーは気を失う。

ロキシーと両親は別れを惜しむ。
「つぎはルーデウスくんと来てくれてもいいのよ」と意味ありげに言う母親。
何かを察して「許さん!おれは許さんからな!」と父親が言うと、ロキシーと母親が顔を見合わせて笑った。

ロインが「ロキシーが家を出て行ったあとからスペルド族と交流が始まった」と言っていましたが、実はスペルド族とミグルド族は大昔に交流がありました。
四百年前に終戦したラプラス戦役でスペルド族とミグルド族は、額の目を使うレーダー兵と念話を使う通信兵として、互いの能力を生かし合って活躍していたのです。
戦後スペルド族が迫害されたことで交流は途絶えていましたが、ルイジェルドが村の外で迷子になっていたミグルド族の子どもを助けたことがきっかけで、再び交流するようになりました。
ロインがロキシーをしつけるときに「スペルド族が来て食べられてしまうぞ!」とさんざん脅したせいでスペルド族恐怖症になったというのに、「ずっと怖いやつらだと思っていたが、これが意外に」とは手の平返しにもほどがありますよね。
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また乱交しているエリナリーゼ
リカリスに戻ったロキシーは、ルーデウスたち三人組が「デッドエンド」だと確信し、スペルド族を仲間にするルーデウスに感心する。

宿屋の部屋に戻ると、エリナリーゼがまた乱交プレイをしていた。
ロキシーは無表情でアイシクルブレイクを撃つ。
リカリスの町に白い煙が立ち、大勢の男女の叫び声が聞こえる。

朝方ミグルド族の里を出たロキシーが、夕方にはリカリスに着きました。
ミグルド族の里からリカリスまで徒歩だと三日かかりますが、大トカゲだと一日で済むようです。
そして宿屋に戻ってみると、またエリナリーゼが乱交プレイをしていました。
エリナリーゼには「定期的に性交しないと死ぬ呪い」があるから仕方ないのですが、ロキシーと同じ部屋にたくさんの男女を連れ込んじゃいけませんよね。
ロキシーはまたアイシクルブレイクをぶっ放していましたが、短縮詠唱は発動が早くて使い勝手がよさそうです。
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魔大陸の北西部を目指すロキシーたち
大トカゲに乗って魔大陸を移動するロキシーたち。
ロキシーとエリナリーゼが乱交プレイについて意見を交換する。

「これからどうするんじゃ」と聞くタルハンドに、ロキシーは「魔大陸の北西部を目指しましょう」と言う。
タルハンドが「弟子に会わなくてもいいのか」と聞くと、ロキシーは「かまいません。ルーデウスは無事だとわかりましたから。いつか、またどこかで会えるはずです」と答える。
ロキシーは「魔大陸の町はまだまだあるんです。今までどおり、一つずつまわっていきましょう」と晴れやかに言った。

ロキシーたちは魔大陸の北東部にあるリカリスから、北西部を目指して旅をするようですね。
魔大陸を横断する形になりますが、北西部にはクラスマという大きな町があります(海鮮料理がおいしい町です)。

クラスマでロキシーたちはある人物と出会って重要な情報を聞くことになりますが、それはもう少し先の話のようです。

そしてロキシーとルーデウスが再会するのは、もっと先の話になります。
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まとめ:第18話の感想と解説について
今回は、第18話の感想と解説についてまとめました。
- ミリス大陸を旅して大しけの中船酔いしながら中央大陸へ渡る「デッドエンド」
- 魔大陸リカリスの酒場で再会したノコパラがロキシーに家族との仲直りを勧める
- ミグルド族の里へ帰省したロキシーだが昔と同じ雰囲気を感じて憂鬱な気分になる
- 泣く母親を見てロキシーは昔を思い出し、両親に黙って家出したことを泣いて謝る
- リカリスに戻るとエリナリーゼが乱交中、ロキシーたちは魔大陸の北西部を目指す
以上、「無職転生」第18話「 それぞれの旅」の感想と解説でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
アニメ「無職転生」第18話はコミックス7巻に収められています。
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