アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」第21話のあらすじと感想をまとめています。
感想には独断と偏見と原作をもとにした解説と、軽いネタバレが含まれていることをご了承ください。
第20話「妹侍女の生まれた日」おさらい
- 魔力災害の光に巻き込まれたリーリャとアイシャはシーローン王国に転移させられる
- ザノバは捕らわれているルーデウスがロキシー人形の製作者とわかり弟子入りを願う
- ザノバはパックスを捕らえて引きずり首をねじ切ると脅してルーデウスを救い出す
- ルイジェルドが額の目でパックスに人質にされていた親衛隊と兵士の家族を救い出す
- 「デッドエンド」とリーリャ親子は別れるがアイシャはルーデウスを兄と見抜いていた
第21話「ターニングポイント2」感想と解説

第21話「ターニングポイント2」あらすじ
リーリャやアイシャと別れ、故郷を目指して進むルーデウスたち。
その道中で、七大列強のひとり龍神・オルステッドに出会う。
すると、エリスとルイジェルドは突然顔色を変え震え始める。
初対面のはずなのにエリスとルイジェルド、さらにはパウロのことをよく知るオルステッドだが、ルーデウスのことは知らない様子。
そこでオルステッドのある質問にルーデウスが答えると、突如オルステッドが襲い掛かり・・・!
引用元:dアニメストア
アニメ「無職転生」第21話はライトノベル6巻に収められています。
「デッドエンド」全滅の危機
今回は衝撃的な場面から始まりましたね。
ルイジェルドとエリスが倒され、ルーデウスも今にも殺されそうな雰囲気です。
ルイジェルドは体の上に雪が積もってるじゃないですか。

一体なにがあったんでしょうか。
ルーデウスの前に立っている人物の仕業でしょうが、なんかドキドキしますね。
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「戦士」になったエリス
牛を連れて標高の高い山道を進む「デッドエンド」。
山小屋で食事の準備をするルーデウスと、剣術の訓練をするルイジェルドとエリス。
ルイジェルドがエリスに「おまえは今日から“戦士”と名乗っていい」と言う。
「夢じゃないかしら。ちょっとつねってみて」と言うエリスの乳首をつねって殴り飛ばされるルーデウス。
「だがうぬぼれるな。もう子ども扱いはしないという意味だ」と言うルイジェルドに、エリスは「はい」と返事する。

「デッドエンド」は赤竜山脈の「赤竜の下顎」付近を通過しているようです。
シーローン王宮を出発して四か月、赤竜山脈を越えれば、いよいよ故郷のアスラ王国です。
原作では平坦な街道を馬車で通っていましたが、アニメでは山越えをしているようですね。

赤竜山脈は中央大陸にある長大な山脈で、山脈全土に赤竜が生息しているため「赤竜山脈」と呼ばれています。
昔はただの山脈だったのですが、四百年前のラプラス戦役(魔族対人族の戦争)のとき、魔神ラプラスが人族の軍隊の戦力を分断させるため赤竜を放流しました。
現在では数百匹という単位で群れを作っていて、どんな小さな生き物でも縄張りに入ってきたら群がって食い尽くしてしまいます。
ルイジェルドが言っていたように赤竜は七大列強上位でなければ倒せない強さなので、誰も赤竜山脈を簡単に越えることができなくなりました。
赤竜山脈の北端にある「赤竜の上顎」と南端にある「赤竜の下顎」と呼ばれる断崖絶壁の渓谷だけ、普通の人たちが通行できるようになっています。
エリスが「こんな迂回路じゃなくて上を通っていきましょうよ」と言っていたので、「デッドエンド」が進んでいる山道は赤竜山脈の中腹くらいにある迂回路のようです。

ルイジェルドとエリスの剣術の訓練は激しいですね。
エリスはルイジェルドに鍛えられてすごく強くなったようです。
ルイジェルドから「戦士」と名乗ることを許されたこの日は、エリスの15歳の誕生日でした。
15歳はこの世界では成人になる日で、エリスは15歳と成人と戦士になった日だったのです。
そんな記念日にルーデウスはエリスの乳首をつねってぶっ飛ばされています。

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龍神オルステッドとナナホシ
雪と風が吹きすさぶ険しい山道を進む「デッドエンド」。
頭上で赤竜が群れをなして飛んでいた。
岩に囲まれた通路を進んでいると、ルイジェルドとエリスが緊張した表情で立ち止まる。

ルーデウスが前方を注視すると、背の高い白いコートを着た男性と仮面をつけた長い黒髪の女性が歩いてきた。
オルステッドとルーデウスがついに対面しましたね。
ルーデウスが七大列強の話なんかしていたから、ほらきた!って感じでした。
ルイジェルドとエリスはオルステッドの呪いのせいで険しい表情ですが、ルーデウスは転生者で呪いの影響を受けないので、「目つきの悪いやつだな」くらいの印象です。
オルステッドはナナホシを連れて世界中を旅している途中でした。

二人は転移魔法陣を使って移動しているので大きな荷物は必要ないかもしれませんが、しかしあまりにも軽装過ぎる気がします。
一泊旅行でもバッグの一つくらいは持っていくのに、赤竜山脈を通過するのに手ぶらとは。
オルステッドの声は、津田健次郎(つだけんじろう)さんが担当しています。
津田健次郎さんの代表作には「僕のヒーローアカデミア」のオーバーホール役や「呪術廻戦」の七海建人役などがあります。
ナナホシの声は、若山詩音(わかやましおん)さんが担当しています。
若山詩音さんの代表作には「SSSS.DYNAZENON」の南夢芽役や「さよなら私のクラマー」の越前佐和役などがあります。
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オルステッドに倒されるルイジェルド
男女二人組と「デッドエンド」はすれ違う。
男性はルイジェルドとエリスの名前を知っていた。
オルステッドを名乗る男性が「ヒトガミという単語に聞き覚えはあるか」とルーデウスに聞く。
ルーデウスが「あります」と答えた瞬間、オルステッドが攻撃してきた。

オルステッドはルーデウスに「ヒトガミの使徒だったか!」と叫ぶ。
ルイジェルドとオルステッドは激しい戦闘になり、ルイジェルドが殴られて倒される。
ルーデウスを助けるためにエリスが攻撃するが、岩壁に激しく叩きつけられる。
オルステッドがルーデウスの胸をつぶし、「死ぬ前にヒトガミに伝えるがいい。龍神オルステッドは必ずおまえを殺すとな」と言って歩き去る。
登山者同士が山道ですれ違うときはあいさつしますが、ルイジェルドたちは恐怖でそれどころじゃなかったようです。
しかしルーデウスは空気を読まずにオルステッドを呼び止めます。
ルーデウスが「待ってください」と声をかけたときのエリスとルイジェルドの表情ときたら。
「ちょ!おま!なにやってんだよ!」って感じでしたね。

ルーデウスがオルステッドに声をかけたせいで、案の定とんでもない事態になってしまいました。
オルステッドにとって「ヒトガミ」は絶対許せない仇(かたき)で、ヒトガミの「使徒」も同じく許せない存在です。
ルーデウスをかばって始まったルイジェルドとオルステッドの激しい戦闘で、ルイジェルドの本気の表情を初めて見ました。

しかしルイジェルドはオルステッドの攻撃であえなく倒されてしまいます。
しかもオルステッドはルイジェルドとエリスを余裕で殺さず戦えずの状態にしています。
エリスはともかくルイジェルドも手加減できるオルステッド、七大列強二位(実質一位)は伊達じゃありません。
ルーデウスは予見眼でオルステッドの攻撃を防ごうとしますがどれも防ぎきれず、双掌打(そうしょうだ)を受けて肋骨を八本ほど折られています。
原作でオルステッドは「魔術師は肺をつぶすに限るな」などと恐ろしいことを言っています。
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オルステッドに殺されるルーデウス
エリスがオルステッドに向けて火魔術を詠唱するが不発に終わる。
ルーデウスが撃った強烈な岩砲弾をオルステッドは手の甲で受ける。
ルーデウスはいくつかの魔術を放つがすべて阻止され、首をつかんで持ち上げられ、貫手(ぬきて)で心臓を貫かれる。

倒されたルーデウスにエリスが絶叫しながら這い寄る。
ルーデウスはエリスに謝り、死にたくないと思いながら徐々に意識が遠のいていく。
ナナホシと呼ばれた女性が「一つ気になったんだけど、こいつ・・・」とオルステッドに話しかける。
エリスの悲痛な叫び声を聞いていたら胸が詰まりましたよ。
しかしオルステッドの強さは本当に規格外ですね。
ルーデウスの高威力の岩砲弾はオルステッドの手の甲の皮を擦りむいただけでした。
オルステッドが「前龍門」で受け止めたルーデウスの火魔術は核爆発に匹敵するほどの高火力で、もし「前龍門」で受け止めきれなかったら、あの場にいる者は爆発に巻き込まれていたほどです。

オルステッドはあれだけの攻撃魔術を撃てるルーデウスが治癒魔術は無詠唱でできないことを知らないので、なぜ肺を治癒しないのかと不思議に思っているのです。
ナナホシがオルステッドに言った「こいつ・・・」の続きは「生かしておいたほうがいいんじゃないかしら?」です。
ナナホシがそんなことを言った理由は、ルーデウスはもしかしたら転移者である自分と似たような存在ではないかと考えたからです。
ナナホシはオルステッドに連れられて世界中を旅していますが、旅の途中でオルステッドは大勢の敵と戦いました。
自分がそうであったようにオルステッドを見ても怯えないルーデウスは今まで見てきた敵と雰囲気が違うと感じたので、生かしておいたほうがあとでオルステッドの役に立つかもしれないと考えて、オルステッドにそう進言したのでした。
のちにナナホシが考えたようにルーデウスはオルステッドの配下になり、ナナホシはペルギウスやルーデウスたちの協力を得て日本へ戻るための「異世界転移魔法装置」を作ることになります。
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前世の男性とヒトガミ
気がつくと前世の男性は白い空間にいた。
前世の男性の胸には丸い大きな穴が開いている。

ヒトガミが前世の男性に気まずそうに話しかける。
前世の男性オルステッドについて聞くと、ヒトガミはくわしく説明する。
ルイジェルドの呪いのことも教えてもらう。
死んだつもりでいた前世の男性に、ヒトガミは「きみ、死んでないよ」と言う。
前世の男性とヒトガミの会話に多くの情報が出てきましたね。
オルステッドが悪い龍神というのは嘘ですが、あとは概ね本当のことを言っています。
ルイジェルドの呪いは時間経過と共に薄れつつあって、スペルド族への差別はルイジェルドの努力次第でどうにかなると聞いて前世の男性は「それならよかった」と安心しますが、のちにそれは現実になります。
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ルーデウスが無事で安心するエリス
目が覚めてのどにたまった血を吐くルーデウス。
エリスが目覚めたルーデウスに事情を話す。
ルイジェルドも無事でルーデウスの横で寝ていた。
エリスに抱きついたルーデウスを軽く叩くと、ルーデウスが無事だったことに安心してエリスは涙を流す。

ルーデウスは「心配をおかけしました」とエリスをなぐさめる。
ルーデウスがあんな状況でエリスに抱きついたのは、一度死にかけて性欲が高まったからです。
ルーデウスらしいといえばそうなんですが、ルーデウスの気持ちがわかる気はします。
しかしルーデウスが生き返ってエリスは安心したでしょうね。
今回のルーデウス死亡未遂事件がきっかけで、エリスはルーデウスのもとから離れていくことになります(第2クールはそこまで描かれるかな?)。
ルイジェルドも無事でしたが、横になって寝ているルイジェルドを初めて見ました。
いつも壁に寄りかかって寝ていますからね。

ギレーヌについてのくわしい記事はこちら
まとめ:第21話の感想と解説について
今回は、第21話の感想と解説についてまとめました。
- 「デッドエンド」がアスラ王国へ向かうために標高が高く険しい赤竜山脈を越える
- エリスが15歳の誕生日(成人になった)にルイジェルドから「戦士」と認められる
- オルステッドとナナホシに会いルイジェルドとエリスが倒されルーデウスが殺される
- 前世の男性の夢にヒトガミが現われオルステッドやルイジェルドの呪いについて話す
- ナナホシの進言でオルステッドはルーデウスを生き返らせエリスは安心して涙を流す
以上、「無職転生」第21話「ターニングポイント2」の感想と解説でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
アニメ「無職転生」第21話はコミックス9~10巻に収められています。
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