アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」第22話のあらすじと感想をまとめています。
感想には独断と偏見と原作をもとにした解説と、軽いネタバレが含まれていることをご了承ください。
第21話「ターニングポイント2」おさらい
- 「デッドエンド」がアスラ王国へ向かうために標高が高く険しい赤竜山脈を越える
- エリスが15歳の誕生日(成人になった)にルイジェルドから「戦士」と認められる
- オルステッドとナナホシに会いルイジェルドとエリスが倒されルーデウスが殺される
- 前世の男性の夢にヒトガミが現われオルステッドやルイジェルドの呪いについて話す
- ナナホシの進言でオルステッドはルーデウスを生き返らせエリスは安心して涙を流す
第22話「現実(ユメ)」感想と解説

第22話「現実(ユメ)」あらすじ
ついにフィットア領へと戻ってきたルーデウスたち。
しかし、故郷のブエナ村は荒地になり、ボレアス家のあったロアの街も転移事件に巻き込まれた人たちが集まる難民キャンプとなっていた。
執事のアルフォンス、そしてギレーヌと再会し、フィットア領やボレアス家の現状を知ったエリスは、ひとり考えた末にルーデウスの元を訪れる。
引用元:dアニメストア
アニメ「無職転生」第22話はライトノベル6巻に収められています。
うれし泣きするルイジェルド
目覚めるルーデウス。
昔の楽しいことやつらいことを夢で見ていた。
目覚めたルーデウスに「ヒトガミとはなんだ」とルイジェルドが聞く。

ルーデウスはすべてを話し、スペルド族の呪いが消えかけているということも伝える。
ルイジェルドはそれを聞いて涙する。

赤竜山脈を越えてやっとアスラ王国に戻ってきたルーデウスたちですが、オルステッドとの一件があって晴れやかな気分で帰国というわけにはいかないようです。
戦争が終わって四百年、スペルド族の汚名を晴らそうと努力してきたルイジェルドですが、汚名は呪いのせいだと聞いて一度は落胆します。
呪いは解く方法がないとされているので(だから「呪い」だそうです)、呪いならもうどうしようもないと思い、自嘲気味に笑って「おまえには無駄なことをさせてしまったようだな」とルーデウスに言ったのです。
しかしルーデウスから呪いは時間経過で消えかけていること、髪を切ったことで薄れていることを聞いて、ルイジェルドは希望を感じて涙を流してよろこびました。
四百年間、世界中の人たちに恐れられながらずっと一人でがんばってきて、でも全然報われなくてつらかったでしょうからね。
ルーデウスにルイジェルドの呪いのことを教えてくれたことに関してはヒトガミを評価したいと思います。
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ルイジェルドとの別れ
ルーデウスたちはフィットア領に入る。
フィットア領は魔力災害でなにもかもが消失していた。
ルーデウスはブエナ村の実家と丘の上の木を見て昔を思い出す。

ルイジェルドが別れを切り出し、ルーデウスと思い出を語る。
ルイジェルドはルーデウスに礼を言い、エリスに最後の教えを授ける。
ルイジェルドは二人の頭をなで、「また会おう」と言って去っていく。

ルーデウスはルイジェルドの後ろ姿を見ながら、魔大陸で出会ってからのことを思い出す。
ルーデウスはルイジェルドに伝えたい多くの言葉を飲み込んで、「また会おう。そうだ、また会えばいいのだ」と思い、恩人に頭を深く下げる。
アスラ王国に着いて一か月ちょっとでルーデウスたちはフィットア領に入りました。

ルーデウスたちがブエナ村を訪れたのはアニメオリジナルですが、ブエナ村でルイジェルドとの別れが描かれました。
第1クールで描かれたブエナ村のきれいな風景が、魔力災害後に一変している様子に胸が詰まる思いです。


本当にルイジェルドに見せてあげたかったですね。
ルイジェルドはルーデウスたちと別れたあと、中央大陸南部の密林地帯でスペルド族の仲間を探していました。
仲間は見つからず情報収集のために王竜王国イーストポートへ寄ったとき、ミリス神聖国からベガリット大陸へ向かうパウロたちと偶然出会います。
ルイジェルドは諸事情あってノルンとアイシャをルーデウスがシルフィエットと家庭を築いているラノア王国へ連れて行くことになり、ルーデウスと三年ぶりに再会します。
ルイジェルドはルーデウスがエリスではない女性と結婚していると知って少しがっかりしました(エリスはその頃「剣の聖地」で絶賛修行中です)。
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ギレーヌと再会するエリス
ルーデウスとエリスはロアへ入る。
ロアは多くのテントが立ち並び、暗い表情の災害難民であふれていた。
エリスとルーデウスはギレーヌとアルフォンスと再会する。

エリスはアルフォンスからサウロス、フィリップ、ヒルダの死亡を聞かされる。
エリスの今後の処遇についてアルフォンスとギレーヌで意見が別れ激しく言い合う。
エリスは「少し一人にさせて」と言い、テントの中で一人で泣く。
肉親が亡くなっても悲しむ前に家の存続を考えなければならないとは、貴族もなかなか大変ですね。
アルフォンスとギレーヌは立場が違うので、当然意見も違います。
エリスを妾(めかけ)に迎えたいと言っているピレモン・ノトス・グレイラットは、パウロの弟でノトス家の当主です。
ピレモンは以前は第二王女派の貴族でしたが、第二王女アリエルが王位継承争いから脱落したことで第一王子派に寝返ろうとしていました。

ピレモンは第一王子派の筆頭貴族であるダリウス・シルバ・ガニウス上級大臣に取り入るため、エリスを妾にしたあとダリウスに差し出そうと考えています。
ルーデウスがフィリップと組んで狂言誘拐を仕組んだとき、本物の誘拐犯にさらわれる手違いがありましたが、本物の誘拐犯の黒幕がダリウスでした。
ダリウスはフィットア領を訪問したときエリスを見かけて気に入り、性的に好き放題したいと思っていることもアルフォンスは承知しています。
すべてを承知した上で、ダリウスとピレモンの権力をうまく使えば、エリスを当主にしてボレアス家を維持できる、フィットア領土と領民の生活を復興できる、とアルフォンスは主張しているのです。
「貴族の義務(ノブレス・オブリージュ)」であるアルフォンスの主張は貴族的には正しい選択かもしれませんが、ギレーヌやルーデウスにその主張は理解されるはずもありませんでした。
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ゼニスとシルフィエットはまだ行方不明
ギレーヌが掲示板の行方不明者リストに書かれていたエリスとルーデウスの名前に線を引く。
ルーデウスはゼニスがまだ行方不明だと知る。

ルーデウスは行方不明者リストにシルフィエットの名前を見つけるが、死亡者リストには名前がないことに安心する。
魔力災害でゼニスはベガリット大陸ラパンの迷宮に転移させられ、シルフィエットはアスラ王国の王宮に転移させられました。
シルフィエットは諸事情あって第二王女アリエルの護衛を務めていて、ルーデウスが掲示板を見ていた時期はラノア王国のラノア魔法大学で学生をしています。

ゼニスの居場所の情報は、ルーデウスの家族を探しているロキシーたちが魔大陸の北西の港町クラスマでキシリカ・キシリスから教えてもらいます。

ルーデウスはシルフィエットと二年後に再会し、ゼニスと三年後に再会できます。
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初めて結ばれるルーデウスとエリス
夜、ルーデウスのテントにエリスが訪れる。
エリスは胸元が開いた黒いワンピースを着て、ルーデウスと家族になりたいと迫る。

ルーデウスはエリスが自暴自棄になっていると考え、以前の約束を持ち出して我慢する。
エリスは「わたし、ルーデウスの子猫がほしいニャン」とルーデウスの耳元で囁く。
我慢できなくなったルーデウスとエリスは初めて結ばれる。

「わたし、ルーデウスの子猫がほしいニャン」とか言われて手も出さないとあれば漢(おとこ)じゃありませんよね。
エリスが着ている黒いワンピースはミリス神聖国ミリシオンで買ったものです。
エリスが15歳になった日は、赤竜山脈でルイジェルドから一人前だと言われた日でした。
ルーデウスのルーデウスを硬くさせてエリスに「なにこれ」とバレてるのに、「約束は約束じゃないですか」とか言い訳するのも往生際が悪いですよね。
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ギレーヌと旅に出たエリス
翌朝、脱童貞して気分よく目覚めるルーデウス。
ルーデウスはバッサリ切られたエリスの赤い髪と書き置きを見つける。

(いまのわたしとルーデウスではつりあいが取れません。旅に出ます)
ルーデウスがアルフォンスに確認すると、エリスは「ギレーヌと共に旅立たれました」と言い、行き先は「ルーデウス殿には口外するな」と申し付けられていると言う。
ルーデウスはわけがわからず、声を上げて泣いた。

エリス15歳、ルーデウス13歳で大人の階段をのぼったわけですが、この世界は15歳で成人なのでまあ普通のことです。
しかしルーデウスにとっては前世から数えて47歳での童貞喪失なので、ついついはしゃぎ過ぎてしまったわけです。
そのあと想像もしなかった事態になり、ルーデウスは混乱して大泣きしてしまいました。
ルーデウスはこのあと精神的なショックでEDになってしまいます。
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まとめ:第22話の感想と解説について
今回は、第22話の感想と解説についてまとめました。
- 「デッドエンド」は三年かけてフィットア領に着くがブエナ村はすべて消失していた
- ルーデウスとエリスを無事に故郷へ送り届けたルイジェルドは二人と別れて去っていく
- 難民のテントが並ぶロアでエリスとルーデウスはギレーヌとアルフォンスと再会する
- 両親と祖父を失ったエリスはルーデウスと家族になることを望んで初めて結ばれる
- 翌朝ルーデウスはエリスとギレーヌが行き先を告げず旅に出たことを知って号泣する
以上、「無職転生」第22話「現実(ユメ)」の感想と解説でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
アニメ「無職転生」第22話はコミックス10巻に収められています。
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