アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2013年10月から5年半の間、累計ランキング1位を維持していた人気作品が原作になっています。
今回は、ダリウス・シルバ・ガニウスの正体と最後、ヒトガミの使徒や変態貴族の意味、サウロスを処刑した理由、プロフィールなどについてくわしく紹介します。
ダリウス・シルバ・ガニウスとは?

ダリウス・シルバ・ガニウスはアスラ王国の上級大臣
ダリウス・シルバ・ガニウスは、肥満した体とハゲ頭、いやらしい目つきをしたいかにも悪役っぽい人族の男性です。
ダリウスはアスラ王国の上級大臣で、第一王子派の筆頭貴族を務めています(第一王子はグラーヴェル・ザフィン・アスラという金髪で口ひげのある中年男性です)。

下級大臣の秘書を務めていたダリウスは、王族や上司の失策を人やコネを使って隠蔽、改ざんして揉み消してきたことで信頼され、出世して上級大臣にまでなりました。
ダリウスは魔力災害(フィットア領転移事件)が起きたあと、第二王女派の貴族の失策をきっかけにして、第二王女アリエルを王位継承争いから脱落させています。

その後、第二王子ハルファウスを王位継承争いから失墜させ、第一王子グラーヴェルを次期国王の最有力候補に押し上げました(第一王女はもうお嫁さんにいっています)。

邪魔者を排除して勢いに乗っていたダリウスですが、まさかアリエルをアスラ王国から追い出した7年後、龍神オルステッドと甲龍王ペルギウスの後ろ盾を得たアリエルが戻ってきて、天国から地獄へ叩き落されるとは思いもしなかったことでしょう。
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ダリウス・シルバ・ガニウスのプロフィール
本名:ダリウス・シルバ・ガニウス
年齢:60歳以上(初登場時)
出身:アスラ王国
種族:人族
職業:上級大臣
趣味:貴族の娘を誘拐、監禁して性奴隷にする
特技:人を使って対立する者を陥れること
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ダリウスが変態貴族とは?

アスラ王国には変態貴族が多いことで有名ですが、ダリウスも例に漏れずその一人で、ルーデウスが関わる人物にも変態エピソードがいくつかありました。
ダリウスはリーリャの胸をジロジロ見ていた
リーリャはグレイラット家でメイドをする前は、アスラ王国の後宮で近衛侍女(このえじじょ)として働いていました。
後宮とは王宮の奥にある王妃様やお后様が暮らしている場所のことで、近衛侍女は王妃様やお后様の護衛と身の回りのお世話をする女性で、礼儀作法と戦闘能力を備えています。
主な職場は後宮ですが用事で王宮にいくことがあり、そのときリーリャはダリウスからいやらしい目つきで胸をジロジロ見られてとてもいやだったそうです。
ダリウスは若い女性を何人も奴隷として囲っているといううわさのある、あまり評判がよくない大臣でした。
リーリャが後宮時代のいやな記憶を思い出したのは、幼児期のルーデウスがそのハゲデブ大臣と同じ目つきでリーリャの胸を見ていたからでした。

リーリャがそんなルーデウスを見て、「この子はなにか悪いモノが憑いている」と思ったのも無理はありません。
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ダリウスはエリスを誘拐しようとした
ルーデウスがエリスの家庭教師としてボレアス家へ来たとき、エリスに勉強の大切さを理解してもらうために狂言誘拐をしかけましたが、そのとき手違いで本物の奴隷商人に誘拐されてしまいました。

ルーデウスの準備とギレーヌの助太刀でエリスは無事に帰宅できましたが、下手をするとエリスはダリウスの性奴隷になっていた可能性がありました。
ダリウスは以前フィットア領へ来たときに粗暴なエリスを見かけてとても気に入り、あの山猿を従順な性奴隷にしつけたいと思っていたそうです。
ルーデウスとフィリップの狂言誘拐の計画を聞いていたボレアス家の使用人がダリウスと通じていて、計画に便乗してエリスを本当に誘拐させたのでした。
奴隷商人たちはギレーヌに斬り捨てられ、使用人はフィリップに突き出されましたが、黒幕のダリウスまで疑惑の目は向けられなかったようです。
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ダリウスは8歳の女の子を性奴隷にした
ダリウスはアスラ王国の貴族のお嬢様、当時8歳くらいのトリスティーナ・パープルホースを性奴隷にしていました。
ダリウスはトリスティーナのほかにも何人か性奴隷を抱えていましたが、魔力災害が起きたとき、身辺整理のために性奴隷を処分(殺害)するよう部下に命じています。
しかし部下はトリスティーナを処分せず盗賊団に売って小遣いを稼いだことで、トリスティーナは今度は盗賊団の親分の慰み者になりました。
トリスティーナは親分の気まぐれで盗賊の修業をさせてもらえることになり、やがていっぱしの盗賊になって「トリス」と名乗るようになりました。

かつて王位継承争いから落とされたアリエルは、そのトリスティーナの協力を得てダリウスを上級大臣の座から引きずり下ろすのですが、まさに因果応報と言わざるをえません。
ダリウスが若い女性を誘拐して性奴隷にするようになったのは、ダリウスの嫁さんが不倫したことで女性不信になり、さらに女性を物としか見られなくなったことが原因ということです。
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ダリウスはヒトガミの使徒?

ヒトガミの助言でルーデウスとアリエルを狙う
アスラ王国国王が病気で倒れて次期国王の継承問題が本格化したとき、ダリウスはヒトガミから助言されて使徒になり、ルーデウスとアリエルの暗殺を企みます。
ヒトガミがダリウスを使ってルーデウスとアリエルを亡き者にしようとしたのは、ヒトガミにとって将来都合の悪くなるものを取り除こうとしたためです。
ルーデウスとロキシーのあいだに生まれる子どもが遠い未来、ヒトガミの存在を脅かす強敵になるので、子どもが生まれる前に父親になるルーデウスを殺そうとしました。
アリエルが国王になったらアスラ王国は百年後に迎える危機を乗り越え、やがてアスラ王国からヒトガミの強敵になる人物が生まれるので、アリエルが国王になる前に殺そうとしました(グラーヴェルが国王になると、アスラ王国は百年後の危機を乗り越えられず滅亡してしまうそうです)。
ラノア王国のラノア魔法大学に留学しているアリエルが転移魔法陣を使って帰国できないように、ダリウスはアスラ王国内の転移魔法陣をすべて壊させ、ラノア王国からアスラ王国へ来るときは必ず通る「赤竜の上顎」に、暗殺を得意とする北神流の剣士と多くの刺客を放ちました。

しかしエリスとギレーヌの二人の剣王、ルーデウスとシルフィエットの二人の無詠唱魔術師がいたことで、「赤竜の上顎」にいた北神流の剣士と刺客は特に危なげなくしりぞけられています。
ダリウスはアリエル一行が無事にアスラ王国へ戻ってきたことに驚き、水神レイダ・リィアと北帝オーベール・コルベットを護衛につけて警戒しました。
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ダリウスがサウロスを処刑した理由は?

サウロスの息子ジェイムズに頼まれたから
サウロスは魔力災害(フィットア領転移事件)で奇跡的に生き残りました。
魔力災害で壊滅的な被害に遭ったフィットア領を復興させようと、サウロスはボレアス家の財産のほとんどを復興費に充てようとします。
しかしボレアス家の次期当主でありサウロスの息子でもあるジェイムズ・ボレアス・グレイラットはサウロスのやり方に反対しました。
フィットア領の復興に全財産を使ってしまえばボレアス家は潰れる、ボレアス家が潰れればほかの領主から狙われる、ほかの領主から領土を切り売りされるとフィットア領はすさんだままになる、という理由です。
しかしサウロスは聞く耳を持たないので、ジェイムズは上司でもあるダリウスに自分がボレアス家の当主になれるよう相談すると、ダリウスはジェイムズの言い分に納得して頼みを聞きました。
第一王子派へ寝返ったばかりのピレモン・ノトス・グレイラット(パウロの弟)がダリウスに取り入るために、以前から仲の悪かったサウロスに無理筋な理由で責任を負わせて処刑に追い込みました。
サウロスはかわいがっていた孫娘エリスのしあわせを願いながら、首をはねられました。

ジェイムズはその後念願のフィットア領主になりましたが、領民がおらずただ土地があるだけの領地は運営も厳しいようで、フィットア領主になって数年後には大臣を辞めて復興に専念しているということでした。
アスラ王国国王がサウロスの墓地をこっそり作って埋葬してくれていたそうで、フィリップとヒルダ(魔力災害で中央大陸の紛争地帯に転移させられて死亡)も、のちに同じ墓地に埋葬されました。
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ダリウス・シルバ・ガニウスの最後は?

ダリウスはギレーヌに斬り捨てられる
ダリウスはサウロスのかたきとして、ギレーヌに斬られて最後を迎えます。
アスラ王国に戻ってきたアリエルは、王宮で第一王子グラーヴェルを慰労する名目のパーティーを開きますが、その会場で貴族の子女トリスティーナを性奴隷にしたダリウスを弾劾して失脚させます。
グラーヴェルが窮地に陥ったダリウスを助けに来ますが、役者がそろったところでペルギウスが劇的に登場して、アスラ王国の有力貴族たちの目の前で、アリエルを次期国王の座に内定させてしまいます。
ダリウスとグラーヴェルがアリエルの仕掛けた茶番劇にはめられたと気づいたとき、水神レイダ・リィアがパーティー会場に乱入して、ダリウスを逃がすように北帝オーベール・コルベットに指示しました。

レイダの水神流奥義「剥奪剣界(はくだつけんかい)」で、会場にいる者は全員が指一本すら動かせない状態でした。
動くことを許されたオーベールは、グラーヴェルではなくてダリウスを逃がすことを不思議に思いながら、ダリウスを連れて逃げ出します。
しかしそこにルーデウスが呼んだオルステッドがあらわれ、レイダと激しく戦い(常人にはほとんど見えませんでしたが)、最後はオルステッドに胸を貫かれて死亡しました。
レイダが死んだことで「剥奪剣界」が解け、自由に動けるようになったルーデウス、エリス、ギレーヌの3人は、ダリウスとオーベールを追いかけます。
ルーデウスたちとオーベールは戦闘になりますが、北神流帝級のオーベールはとても強く、3人がかりでなんとか勝つことができました。
残されたダリウスは命乞いをしますが、そのときサウロスをけなし、謀殺したことを悪びれもせず訴えたので、さらにエリスとギレーヌを怒らせます。
ダリウスの最後は、サウロスのかたきを討つことを悲願としていたギレーヌから斬られて終わりました。
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水神レイダ・リィアがダリウスを助けた理由は?
少女のころレイダが両手を斬られる危機を、少年ダリウスに助けられたことへの恩返しです。
レイダ・リィアは水神流の最強剣士で、60歳を過ぎた小柄な女性です。

「レイダ・リィア」は本名ではなく、水神になった女性が名乗る名前です(初代水神レイダルにあやかっていて、男性の水神はレイダルを名乗ります)。
エリスは剣の聖地で、対オルステッドのために、レイダに水神流の対処法を教わり、北帝オーベールに北神流を教わっていました(エリスは北神流聖級を習得しています)。
レイダは七大列強下位クラスの戦闘能力を持つ実力者で、アスラ王国の元剣術指南役でもありました。
レイダは少女だったころ、道場で貴族の少年を叩きのめしたことで多人数での報復を受け、もう少しで両手を斬られるところでした。
その危機を救ってくれたのが、まだ純粋な気持ちを持っていた上級貴族のダリウスで、レイダ少女はダリウス少年に恋愛感情を持ちます。
しかしその後、水王となったレイダがアスラ王国の剣術指南役としてダリウスと再会したとき、体型も性格も大きく変貌していたダリウスにレイダは失望してしまいます。
しかし恋愛感情は霧散しましたが恩義は残っていて、「水神としてもう一度王宮に仕えれば、そのときの恩を返せる」というヒトガミの助言を素直に聞いています。
アリエルから以前の悪事で弾劾され処刑されそうになったダリウスを見て、レイダはヒトガミの助言の意味を理解しました。
そしてレイダはダリウスの危機にパーティー会場に乱入して、水神流奥義「剥奪剣界」を使ってダリウスを逃がしたというわけです。
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まとめ:ダリウス・シルバ・ガニウスについて
今回は、ダリウス・シルバ・ガニウスについてまとめました。
- ダリウスはアスラ王国の上級大臣で第一王子派の筆頭貴族で変態でヒトガミの使徒
- ダリウスは国王が倒れたあとヒトガミの使徒になりルーデウスとアリエルの命を狙う
- ダリウスは変態貴族でリーリャとエリスとトリスティーナとその他大勢が被害に遭う
- ダリウスはサウロスの息子ジェイムズの依頼でピレモンと組んでサウロスを謀殺した
- ダリウスは貴族の子女を性奴隷にした件でアリエルに弾劾されて上級大臣を失脚する
- ダリウスはサウロスを謀殺した件でギレーヌにサウロスのかたきとして斬り捨てられる
以上、「無職転生◆ダリウスの正体と最後は?ヒトガミの使徒で変態貴族!」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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