アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2013年10月から5年半の間、累計ランキング1位を維持していた人気作品が原作になっています。
今回は、ギレーヌ・デドルディアの死亡説、結婚説、魔力災害後の生活、ボレアス家に来た理由、プロフィールなどについてくわしく紹介します。
ギレーヌ・デドルディアとは?

ギレーヌ・デドルディアは獣族の女性剣士
ギレーヌは、猫耳、尻尾、巨乳を持つ獣族の剣神流剣士です。
寡黙で直情的ですが、さっぱりしていて面倒見がよい性格の女性です。
義理堅く、上下関係にこだわる獣族らしい一面があります。
ミリス大陸にある大森林出身で、ドルディア族の族長の家系に生まれました(人族ならどこかの王国の王女様です)。


ドルディア族は獣神ギーガーの末裔で、猫系のデドルディア族と犬系のアドルディア族の二種族がいます。
獣神ギーガーは、6~7千年前に起きた第一次人魔大戦後に、人族の侵攻からミリス大陸の大森林を守り抜いた英雄です。
ギレーヌは幼いころから乱暴者で、10歳になるころには村では誰も手がつけられないほどの悪童になってしまい、村に立ち寄った旅の剣士に預けられることになりました。

旅の剣士は剣神ガル・ファリオンで、剣の聖地でギレーヌの才能(と飢えた虎のような気性)を見込んで、直弟子として鍛えることにしました。

若くして剣聖になったギレーヌはその後冒険者となりますが、悪童と呼ばれた性格は直っていなかったためにどこのパーティーでも長続きせず、いつしか誰にも相手にされなくなりました。
クセの強いメンバーで構成された冒険者パーティー「黒狼の牙」が、そんなギレーヌを受け入れました。
やがて「黒狼の牙」はわずか数年でSランクパーティーとなり、中央大陸で名前が知られるほどの冒険者パーティーになっています。
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ギレーヌ・デドルディアのプロフィール
本名:ギレーヌ・デドルディア
別名:黒狼
年齢:20代後半(初登場時)
出身:ミリス大陸大森林北部
種族:獣族(デドルディア族)
職業:剣士
剣術:剣神流王級
魔術:火・水魔術初級
武器:平宗(魔界の名工、ユリアン・ハリスコの作品)
特技:魔力を直接見ることができる(眼帯で隠している右目は「魔力眼」)
弱点:食べ物を前にするとただの猫になる
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ギレーヌは転移後に死亡する?
ギレーヌは転移後に死亡しない
ギレーヌは魔力災害(フィットア領転移事件)に遭って転移させられたあと死亡していません。

ギレーヌは魔力災害で紛争地帯へ
ギレーヌは魔力災害に遭って、中央大陸の紛争地帯に転移させられました。

中央大陸の紛争地帯は、ラプラス戦役以降400年間、たくさんの小国が一帯の覇権を求めて争いを続けている地域です。
ギレーヌは紛争地帯にある一国、マルキエン傭兵国にある大量の魔物が出没するエジンの森へ転移させられました。
ギレーヌは魔物の群れと戦っているうちに興奮状態になり、自我を失くして暴れていましたが、マルキエン傭兵国の部隊長ビゴ・マーセナルから声をかけられて正気に戻してもらいました。
エリスとルーデウスを探すギレーヌにビゴが状況を説明すると、ギレーヌは一刻も早くアスラ王国へ戻ろうと森の中を進んでいきます。
マルキエン傭兵国は隣国の二国、ディクト王国とブローズ帝国と戦争をしていましたが、ギレーヌが進む先には都合よくビゴの部隊が目標とするディクト王国の本陣がありました。
ギレーヌは迷うことなく本陣に突入してディクト王国の国王を斬り捨て、ちょうど相対していたもう一つの敵国、ブローズ帝国と乱戦になったところで、ギレーヌはさらにブローズ帝国の皇帝の首を斬り落としました。
隣国二国から同時に攻められて滅亡の危機にあったマルキエン傭兵国はこの強襲作戦で盛り返し、最終的にマルキエン傭兵国を勝利に導きました。
この一件でギレーヌはマルキエン傭兵国で信奉され、マルキエンの守り神「森の女神レーヌ」と百年後まで呼ばれることになります(中央大陸南部で「ギレーヌ」は発音しにくかったので、なまって「レーヌ」となったようです)。
その後ギレーヌはアスラ王国に帰還中、吊るされて死んでいるフィリップとヒルダを見つけ、悲しみに暮れながら二人を埋葬しました。
フィリップとヒルダも紛争地帯に転移させられていました。
二人は他国のスパイの容疑をかけられて拷問されますが、身の潔白を証明することができずに殺されてしまったのでした。
ギレーヌはフィリップとヒルダを拷問して殺した連中を討ち取ったあと、再びアスラ王国を目指します。
アスラ王国にたどり着いたギレーヌはフィットア領の惨状に愕然としますが、執事アルフォンスと協力して難民キャンプを運営し、エリスの帰還を待っていました。
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ギレーヌはエリスと剣の聖地へ
ギレーヌはエリスがフィットア領へ戻ってきた翌朝、エリスを連れて剣の聖地へ向かいます。
エリスの「今よりずっと強くなりたい、ルーデウスにふさわしい女になりたい」という決意を汲み取ってのことでした。

執事のアルフォンスはエリスの気持ちを考えることなくフィットア領とボレアス家の復興を最優先していましたが、ギレーヌはエリス個人の幸せを願っていました。

エリスを剣の聖地へ連れていくことに関しても、ギレーヌはエリスとルーデウスの関係は心配していましたが、エリスがボレアス家を捨てることには特に反対していなかったようです。
しかし書き置き一枚だけ残して突然エリスに姿を消されたルーデウスは、男性機能が使用不能になるほどの精神的衝撃を受けています。
フィットア領から長旅をして剣の聖地に着いた二人は、いきなり剣神流の総本山に殴り込みます。
「龍神オルステッドを討つ」という強い目的を持ったエリスを剣神ガル・ファリオンは気に入り、ギレーヌ以来の直弟子にして鍛えます。
エリスはギレーヌに見守られながら、剣の聖地で厳しい修行を5年間行い、剣王の称号を得ました。
ギレーヌとエリスは剣の聖地をあとにして、ルーデウスが暮らすラノア王国へ向かいました。
ラノア王国へ着いた二人は、ルーデウスとオルステッドが決闘している場所へ急行することになります。
しかし助太刀したエリスもオルステッドにはまったく歯が立たず、ルーデウスは家族を守るため、オルステッドの軍門に下ったのでした。
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ギレーヌはアリエルの護衛に
ギレーヌはサウロスのかたきを討つ目的で、アスラ王国の第二王女アリエル・アネモイ・アスラの護衛を務めることになります。

ルーデウスは「アリエルの護衛をすることでサウロスのかたきを討てる」とギレーヌに説明して、護衛の仕事を紹介しました。
アリエルも「私とともにアスラ王宮に行けば、サウロス様を陥れた相手・・・実行犯も見つかりましょう。いえ、私が見つけます。そのときは、存分にその剣をお振るいください」とギレーヌに約束しました。
アリエルはその言葉通り、アスラ王国の王城で開いたパーティーで、サウロスを罠にはめたダリウス・シルバ・ガニウス上級大臣の悪事を暴露して失脚させています。
ダリウスはルーデウスが企画したエリスの狂言誘拐に便乗した本当の誘拐犯たちの黒幕であり、リーリャがアスラ後宮で近衛侍女をしているときにリーリャの胸をいやらしい目で見てきたハゲデブ大臣でもあります。

ダリウスを逃すために水神レイダ・リィアがパーティー会場に乱入しますが、ギレーヌとエリスはダリウスを追いかけて斬り捨て、サウロスのかたきを討ちました。
しかしダリウスと同じくサウロスを処刑に追い込んだピレモン・ノトス・グレイラット(パウロの弟でルークの父親)は、諸事情で斬り捨てるわけにはいかなくなりました(ノトス家当主の座を剥奪され、領地に軟禁されることにはなりました)。
ギレーヌはかたきのピレモンを自分の手で斬ることができずに不満そうでしたが、エリスからたしなめられて渋々納得します。
アリエルは甲龍王ペルギウスの後ろ盾(と龍神オルステッドの圧倒的な武力)を得て、アスラ王国の王位に内定しました。
ギレーヌはそのままアリエルの護衛に就き、のちにアスラ国王を守る「アスラ七騎士」の一人になりました。
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アスラ七騎士とは?
国王に絶対の忠誠を誓う七人の騎士のことで、アスラ王国の騎士にとって大変名誉な称号です。
- 王の懐刀:ルーク・ノトス・グレイラット(ルーデウスの従兄弟でイケメン)
- 王の大剣:シャンドル・フォン・グランドール(二代目北神アレックス・C・ライバック)
- 王の斧槍:オズワルド・エウロス・グレイラット(攻撃を司る右翼の三騎士)
- 王の猟犬:ギレーヌ・デドルディア(剣神流王級)
- 王の門番:ドーガ(北神流帝級でイゾルテの夫)
- 王の城壁:シルヴェストル・イフリート(近衛騎士団長)
- 王の大盾:イゾルテ・クルーエル(水神流王級でドーガの妻)
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ギレーヌは結婚する?

ギレーヌは結婚していない
原作に記述がないので、ギレーヌは誰とも結婚していないようです。
ギレーヌはアスラ王国で騎士になり、そのまま独身で生涯を終えたのではないでしょうか。
ギレーヌは「黒狼の牙」時代は発情期を狙われてパウロとただならぬ関係になり、ボレアス家でお世話になっているときはフィリップから妾(めかけ)にならないかと誘われたこともあるので、決して女性としての魅力がないわけではありません。
しかしギレーヌとエリナリーゼがラノア王国シャリーアでひさしぶりに再会したとき、クリフと結婚して妊娠しているエリナリーゼが「あなたも早くいい人を見つけるといいですわ」というと、ギレーヌは「あたしはいい」と即座に返しています。

ギレーヌはそのころ30代中盤ですが、すでに剣士として生きていこうと決めて、女性として生きていくことをあきらめていたようです。
その後ギレーヌはアリエルの護衛としてアスラ王国へ渡り、悲願だったサウロスのかたきを討ち、「アスラ七騎士」として剣士の生き様を貫いています。
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ギレーヌがボレアス家に来た理由は?

空腹で倒れていたところをボレアス家に拾われた
ギレーヌは空腹で倒れて動けなくなったところを当時6歳のエリスに助けられて以降、ボレアス家で暮らすようになりました。
ギレーヌが空腹で倒れていた理由は、詐欺に遭ったり仕事が見つからなかったりで一文無しになり、食べ物を買えなくなってしまったからです。
剣術の師匠(ガル・ファリオン)から「他人のものに手をつけるな」と厳しくしつけられていたため、ギレーヌは食べ物を盗むような悪い真似ができませんでした。
ギレーヌはボレアス家でエリスの護衛と剣術指南役(剣術の家庭教師)の仕事を与えられました。
ギレーヌが以前組んでいた冒険者パーティーは「黒狼の牙」という、中央大陸ではそこそこ有名なパーティーで、リーダーはパウロ・グレイラットです。

パウロはリーダーとしての素質はありましたが下半身は大変だらしなく、同じパーティーの女性メンバー(ギレーヌとエリナリーゼ)と関係を持ったうえに、最も若い女性メンバー(ゼニス)を妊娠させて、自分勝手にパーティーを解散させてしまいました。
ギレーヌは剣術の腕は確かでしたが、いってみればそれだけで、読み書きと算術ができなかったせいでパーティー解散後はロクな仕事にありつけず、食事もままならなくなりました。
お腹が空きすぎて道端に落ちていた魔物の糞を食べ、ひどい食中毒になったこともあります。

エリスに見つけられたときも、ギレーヌは空腹で倒れて今度こそ死を覚悟していたところでした。
獣族が好きなボレアス家の領主で祖父のサウロスにエリスが頼んでくれたおかげで、ギレーヌはボレアス家でお世話になることになりました。
そのことでギレーヌはエリスとサウロスに強い恩義を感じていて、魔力災害(フィットア領転移事件)後、策略にはめられて処刑されたサウロスのかたきをどうしても討ちたかったのです。
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まとめ:ギレーヌ・デドルディアについて
今回は、ギレーヌ・デドルディアについてまとめました。
- ギレーヌが空腹で倒れていたところを通りかかったエリスとサウロスに助けられる
- ギレーヌは魔力災害に遭って中央大陸の紛争地帯に転移させられた
- ギレーヌは紛争地帯でフィリップとヒルダの死体を見つけ犯人を討ち取る
- ギレーヌは魔大陸からフィットア領に戻ってきたエリスを連れて剣の聖地へ行く
- ギレーヌは剣王になったエリスと、ルーデウスが暮らすラノア王国へ行く
- ギレーヌはサウロスのかたきを討つためアスラ王国の第二王女アリエルの護衛になる
- ギレーヌはアスラ王国の王宮でサウロスのかたきであるダリウス上級大臣を討ち取る
- ギレーヌはアスラ国王に内定したアリエルの護衛を続けたのちアスラ七騎士の一人になる
- ギレーヌはアスラ七騎士になったあと誰とも結婚せず剣士の生き様を貫く
以上、「無職転生◆ギレーヌの死亡説と結婚説は?ボレアス家に来た理由は?」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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