アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2013年10月から5年半の間、累計ランキング1位を維持していた人気作品が原作になっています。
今回は、ナナホシ・シズカの正体、かかった病気、オルステッドとの関係、最後は日本に帰れるか、プロフィールなどについてくわしく紹介します。
ナナホシ・シズカの正体は?

ナナホシ・シズカは転移してきた女子高校生
ナナホシ・シズカはこの世界に召喚されて転移してきた日本の女子高校生です。
アニメ「無職転生」第2話で、横断歩道の安全地帯で二人の男子高校生と言い争いしていてトラックにはねられた女子高校生です。
女子高校生の名前は七星静香、背の高い茶髪の男子高校生は篠原秋人、黒い髪の男子高校生は黒木誠司(アニメの第1話で無事が確認されています)といいます。

ナナホシ(七星静香)の声は、若山詩音(わかやましおん)さんが担当しています。
若山詩音さんの代表作には「SSSS.DYNAZENON」の南夢芽役や「さよなら私のクラマー」の越前佐和役などがあります。
ナナホシは「再生の神子」に召喚されてこの世界に転移してきましたが、ナナホシの召喚がきっかけで魔力災害(フィットア領転移事件)が起こりました。
龍神オルステッドに拾われたナナホシはそのまま3年間お世話になり、アスラ王国で人間語を習得したり、現代日本の知識と技術を使ってお金を稼いだり、転移魔法陣で世界旅行をしたりしています(世界旅行の途中でルーデウス一行と出会いました)。
その後オルステッドの推薦でラノア魔法大学へ入学して、元の世界(現代日本)へ帰るために召喚魔術(帰還魔術)の研究を行っています。
ラノア魔法大学では本名の七星静香を英語でもじってサイレント・セブンスターという偽名を使っていて、ラノア魔法大学の制服を考案し、食堂のメニューを改善し、黒板を設置させたりもしています。
ナナホシは追い詰められやすく精神的に強いとはいえない性格で、召喚魔術の重要な実験に失敗して半狂乱になって暴れて泣きわめいたり、抜け殻のようになって落ち込んだりしたこともありました。
ナナホシはこの世界に転移してからまったく年を取らず外見は16歳当時のままですが、死なないわけではなく怪我や病気もするようで、のちに魔力を原因とした病気にかかってしまいます。
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ナナホシ・シズカのプロフィール
本名:七星静香
別名:ナナホシ・シズカ、サイレント・セブンスター
年齢:16歳(転移してからまったく年を取っていない)
出身:日本
種族:人族
魔術:魔力がまったくないので使えない
武器:現代日本の知識と技術
弱点:魔力
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魔力災害(フィットア領転移事件)とは?

甲龍暦417年(ルーデウスの10歳の誕生日の翌日)にアスラ王国フィットア領で発生した災害で、ロアから広範囲に発生した謎の光に人や物が飲み込まれて消失しました。
フィットア領は人工物や樹木がすべて失われた草原地帯となりましたが、消失から一日経ったころ謎の光に飲み込まれたフィットア領の人たちが世界各地に出現しました。
しかし空中や海中に出現したことで即死した人、紛争地帯や魔大陸など危険な土地に出現してその後死亡した人など多くの人の命が失われました。
魔力災害が起きた原因は、この世界へナナホシを召喚するためには膨大な魔力が必要なのですが、その必要な魔力をフィットア領にいる人や物から奪ったことでした。
フィットア領の人や物を謎の光で一度飲み込んで、必要な分だけ消費したあと不要になった分(余った分)を世界各地に放出したのです。
魔力災害はのちに「フィットア領転移事件」と呼ばれるようになりました。
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ナナホシ・シズカの病気とは?

ナナホシ・シズカの病気はドライン病
ナナホシ・シズカがかかった病気はドライン病です。
ドライン病は体内に魔力をため過ぎることで体調が悪くなる病気で、この世界の人たちは体内で魔力を中和できるのでドライン病にはかかりません(この世界ではドライン病は7千年前に根絶しています)。
魔力をまったく持たないため中和することができないナナホシは、以前から少しずつ体調を崩していました。
ルーデウスはちょくちょく熱を出したり咳をしているナナホシを見て風邪と判断し、召喚魔術の研究に没頭するのはいいけどもう少し健康的な生活をすればいいのにと軽く考えていました。
その後症状が悪くなっていったナナホシは、ルーデウスたちをケイオスブレイカー(甲龍王ペルギウスの空中城塞)に連れて行ったとき、血を吐いて倒れてしまいました。
ペルギウスの配下の診察でナナホシがドライン病を患っていることはわかりましたが、治療法まではわからず、ルーデウスたちは魔界大帝キシリカ・キシリスに会いに魔大陸まで行くことにします。
キシリカ・キシリスは1万年生きているので、7千年前に根絶したドライン病のことも知っているだろうと考えての行動でした。
ペルギウスに転移魔法陣を使わせてもらい、魔大陸の北東リカリスへ移動したルーデウスたちは、運良くすぐにキシリカ・キシリスに会うことができました。

ドライン病はソーカス草を煎じて飲めば便と一緒に魔力も排泄されるとキシリカ・キシリスは教えてくれ、ソーカス草が栽培されている場所(キシリス城の地下)も教えてくれました。
しかしキシリカ・キシリスは魔王アトーフェラトーフェ・ライバック(魔王バーディガーディのお姉さん)とトラブルを抱えていたせいで、ルーデウスたちはそのトラブルに巻き込まれて危うくアトーフェラトーフェの配下にさせられるところでした(配下になれば10年間は自宅に帰れません)。

すんでのところでルーデウスたちはペルギウスに助けられ、ケイオスブレイカーに戻ってナナホシにキシリス城の地下から採集したソーカス草を煎じた飲物、ソーカス茶を飲ませることができました。
ナナホシの体調は一時的に回復しましたが、魔力に免疫のないナナホシは時間の経過とともに体内にまた魔力がたまっていくので、ドライン病は完治しないということでした。
その後ナナホシは日常的にソーカス茶を飲んでドライン病の症状を抑えながら、召喚魔術の研究を続けていました。
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ナナホシ・シズカは最後に日本へ帰ることができる?

ナナホシ・シズカはまだ日本へ帰ることができない
「無職転生」の原作にナナホシが日本へ帰る描写はないので、今のところナナホシは日本へ帰還できていません。
日本へ帰るどころか、未来からきた年老いたルーデウスの時間軸では、転移に失敗したナナホシが精神崩壊を起こして死んでしまう最後もあります。
さいわいヒトガミの思惑通りにならなかったこの時間軸ではナナホシにそういう悲しい未来は待っていませんが、時機がくるまでペルギウスの配下に時間を止めてもらって1か月に一度だけ目覚めるという生活が待っていました。
ナナホシはドライン病が悪化してケイオスブレイカー(甲龍王ペルギウスの空中城塞)で倒れてしまい、回復したあともラノア魔法大学には戻らず、ケイオスブレイカーの地下で召喚魔術の研究を続けていました。

ナナホシがラノア魔法大学で研究を始めて4年、ペルギウスの協力のもとケイオスブレイカーで研究を続けて5年、ついに直径50メートル、高さ1メートルという巨大な魔法陣、異世界転移魔法装置の作成に成功します。
しかしナナホシの転移は失敗し(二度試しましたがどちらも失敗)、ナナホシは転移が失敗した理由をいくつか考え、その理由にもとづいて時機がくるのを待つことにし、待つあいだ時間を止めてもらうことにしました(時間を止めているあいだはドライン病の症状も進行しません)。
ペルギウスの配下の一人、時間のスケアコートが持つ「対象の時間を止める能力」で時間を止めてもらって眠りについたナナホシはその後、月に一度、1日だけ起きる生活を続けています(スケアコートの魔力が1か月で切れるためです)。
時間を止められていても目が覚めたらお腹がへっているナナホシのために、ルーデウスは焼きおにぎりや味噌煮込みうどん、たこ焼きなど日本人が好む食べ物を用意して、月に一度ケイオスブレイカーを訪れています。
ナナホシは魔法陣(異世界転移魔法装置)は完璧に出来ていて、転移に失敗したのは時機が違うからだと考えましたが、ペルギウスは魔法陣に不備があったせいで転移に失敗したと考えていて、ナナホシが眠っているあいだに甲龍王の名にかけて魔法陣を完成させてやると息巻いていました。
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ナナホシとオルステッドとの関係は?

オルステッドはナナホシの恩人
ナナホシは魔力災害で何もかもが消失したアスラ王国フィットア領に転移してきたせいで、何日間も飲まず食わずでさまよい歩き、倒れたところをオルステッドに助けられました。
オルステッドはこれまでのループでは経験したことのない魔力の集まりに異変を感じ、調査のためにフィットア領を訪れた際、倒れているナナホシを見つけています。
あらゆる生物に嫌悪・恐怖される呪いを持つオルステッドを見ても怯えないナナホシを見て、オルステッドはナナホシを保護してこの世界で暮らしていけるように面倒を見ました。
最初の2年はアスラ王国で言語や生活習慣を習得させ、3年目には元の世界(現代日本)へ戻るための情報収集とナナホシと同じようにこの世界へ転移してきたかもしれない知人(篠原秋人と黒木誠司)の探索を目的として、世界各国を旅して高名な人物に会わせています。
ルーデウスたちは魔大陸から中央大陸まで3年かけて帰ってきましたが、オルステッドとナナホシは転移魔法陣を使って移動したので、わずか1年で世界一周しています。
そして赤竜山脈の南部「赤竜の下顎」でルーデウス一行と鉢合わせし、オルステッドはヒトガミの使徒になっているルーデウスの肺を潰し、心臓を貫手で貫いて致命傷を負わせました。

その旅の途中でオルステッドは多くの敵対する人物と戦っていましたが、ナナホシはオルステッドを見ても怯えないルーデウスを今までの敵とは様子が違うと感じ、オルステッドに「ひとつ気になったのだけど。こいつ、生かしておいたほうがいいんじゃないかしら?」と進言します。
その後ナナホシはオルステッドの推薦でラノア魔法大学に特別生として入学し、召喚魔術について研究しますが、それはペルギウスから「おまえは何者かの手によってこの世界に召喚されたのではないか」といわれたことがきっかけでした。
ラノア魔法大学に入学してきたルーデウスと再会したとき、ナナホシは「やっぱり生かしてもらっておいて正解だったわ」といい、この世界で自分以外の地球人と会えたことをよろこびます。
ルーデウスやザノバ、クリフの協力を得て研究の第四段階、ペットボトルやスイカの召喚に成功したナナホシは、ペルギウスに召喚成功の報告に行った際にドライン病で倒れ、回復後もケイオスブレイカーで過ごすことになりました。
ヒトガミに家族を人質に取られたルーデウスがオルステッドと戦うはめになったとき、ナナホシは恩人のオルステッドを裏切って、ルーデウスが罠を仕掛けた建物におびき寄せる役目をしています。
しかしオルステッドはそんな恩知らずなナナホシからの謝罪を寛大な態度で受け入れ、その後もナナホシの様子を見るためにケイオスブレイカーを訪れていました。
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まとめ:ナナホシ・シズカについて
今回は、ナナホシ・シズカについてまとめました。
- ナナホシの正体は召喚されてフィットア領に転移してきた日本の16歳の女子高校生
- ナナホシがフィットア領で行き倒れているところをオルステッドが助け面倒を見る
- ナナホシはラノア魔法大学で召喚魔術を研究し空中城塞で異世界転移魔法装置を作成
- ナナホシがかかった病気は体内に魔力がたまり過ぎると体調不良になるドライン病
- ナナホシは日本に帰ることはできず転移できる機会を待って時間を止めてもらっている
- ナナホシが月に一度目覚めるときルーデウスは日本食を持って空中城塞を訪れている
以上、「無職転生◆ナナホシの正体や病気とは?最後は日本に帰還できる?」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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