アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2013年10月から5年半の間、累計ランキング1位を維持していた人気作品が原作になっています。
今回は、ペルギウス・ドーラの正体と目的、「12の使い魔」の詳細、オルステッドやナナホシとの関係、プロフィールなどについてくわしく紹介します。
ペルギウス・ドーラの正体は?

ペルギウス・ドーラは「魔神殺しの三英雄」の一人
ペルギウス・ドーラは空中城塞(ケイオスブレイカー)のあるじで、銀色の髪と金色の三白眼を持つ龍族の男性です。
ペルギウスもオルステッドと同じように転生法で過去から現代へ転移してきた龍族の一人ですが、オルステッドのように前世の記憶はありません。

400年前に終結したラプラス戦役(人族と魔族の戦争)の「魔神殺しの三英雄」の一人で、アスラ王国では現在でも国王と対等もしくはそれ以上の力を持つ人物として扱われています。
ペルギウスは「五龍将」の一人、「甲龍王」でもあります(ペルギウスは現代の甲龍王で、初代甲龍王ドーラの息子です)。
この世界で使われている「甲龍歴」は、甲龍王ペルギウス・ドーラのラプラス戦役での功績を称えて使われるようになりました。
ペルギウスは義理に厚く親切で寛大な性格ですが、気難しい一面もあり、見栄や利権に執着する貴族の様子を大変嫌っています。
魔族も嫌っていて、空中城塞に魔族が立ち入ることを禁じていますが、ザノバ・シーローンの交渉により「無言で通行するだけなら」という条件で、魔族のロキシー・ミグルディアに空中城塞にある転移魔法陣を使わせてくれました。
ラプラス戦役でペルギウスの命を助けてくれた魔族のルイジェルド・スペルディアの人形を販売することにも許可を出してくれています。

ルーデウスとギース(黒幕ヒトガミ)がビヘイリル王国で戦ったときは、壊された転移魔法陣を修復してスペルド族を避難させることに協力し、ルーデウスが倒した闘神バーディガーディ(闘神鎧を装備した魔王バーディガーディ)を神級の結界魔術で封印してくれました。
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空中城塞(ケイオスブレイカー)とは?

空中城塞は、ペルギウスがいつか復活する魔神ラプラスを見張りながら、「12の使い魔」とともに暮らしている空を飛んでいる城のことです。
空中城塞はケイオスブレイカーと呼ばれていますが、太古の時代に初代龍神と初代五龍将が戦ったとき、ケイオース(龍の世界の中心街)を空中城塞の砲撃で消滅(ブレイク)させたことが名前の由来になっています。
空中城塞はペルギウスが龍の世界から召喚したもので、ラプラス戦役ではミリス聖騎士団と獣族を率いた「七人の英雄」が、空中城塞で魔神ラプラスの居場所に強襲しました。
空中城塞の中にある調度品や生活用品は召喚したあとにペルギウスが用意したものですが、芸術品への造詣が深いザノバも感動するような逸品ばかりがそろえてあります。

空中城塞はこの世界最大の城であるアスラ王国の王城よりも大きく、玄関に当たる転移魔法陣からペルギウスのいる謁見の間まで行くのに歩いて1時間かかります。
それほど巨大な空中城塞ですが、実は以前はさらに二倍の大きさだったそうで、初代龍神が神刀で横になぎ払った際に上下に両断され、上半分はどこかへ吹っ飛び、下半分だけが残ったということです。
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五龍将とは?
五龍将は、太古の時代、龍神の配下にあった一人の龍帝と四人の龍王のことです。
- 聖龍帝シラード
- 甲龍王ドーラ
- 冥龍王マクスウェル
- 狂龍王カオス
- 魔龍王ラプラス
「龍神に準じた力を持つ最強の龍士たち」で、初代五龍将は「地面を叩けば山が吹き飛び、爪を振るえば森を削り、数十万の戦士相手に無傷で勝つ圧倒的な力の持ち主たち」だったといわれています。
初代五龍将はヒトガミの策略で龍の世界の崩壊とともに死亡していて、現在は子孫たちが五龍将の名前と「五龍将の秘宝」を受け継いでいます。
狂龍王カオスはおそらく龍神オルステッドがすでに殺害していて、「五龍将の秘宝」も回収しています。
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ペルギウス・ドーラのプロフィール
本名:ペルギウス・ドーラ
別名:甲龍王
年齢:400歳以上(ラプラス戦役で大活躍していたから)
出身:龍の世界
種族:龍族
魔術:召喚・結界魔術神級、その他魔術は聖級程度
武器:魔力爪
趣味:芸術品収集
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ペルギウス・ドーラの目的は?

魔神ラプラスにとどめを刺すことが目的
ペルギウスの目的は、この世界にいつか復活する魔神ラプラスにとどめを刺すことです。
魔神ラプラスはラプラス戦役でペルギウスたちに負けたとき、肉体を滅ぼされる寸前に「ラプラス因子」をばらまいたので、厳密にいうと完全にとどめを刺していません。
ラプラス因子は親から子どもに受け継がれる特性があり、魔神ラプラスはそのラプラス因子を多く持った存在に転生して復活します。
そのために空中城塞で世界中の空を飛び回って魔神ラプラスの復活を監視していて、復活した直後でまだ無力なとき(ラプラス因子をばらまいたりすることができる前、要は赤ちゃんか子どものころ)に倒してしまおうとしています。
それは四人の親友のかたきを取るためでもあり、ペルギウスはルーデウスに「ラプラスが生まれた場合、きさまの息子であっても食い殺す」と伝えています。
その後ルーデウスとシルフィエットのあいだに髪が緑色の子どもが生まれ、ルーデウスは以前の約束もありペルギウスに報告に行きますが、子どもは魔神ラプラスではないとわかって安心します。

子どもには「ジークハルト」という名前がありましたが、ペルギウスからも「サラディン」という名前をもらったので、ルーデウスは困惑しながらありがたくいただきました。
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ペルギウス・ドーラの四人の親友とは?
ペルギウスの四人の親友は、龍神ウルペン、北神カールマン・ライバック、双帝ミグス・グミス(二人)です。
ペルギウスと四人の親友たちは冒険者パーティーの仲間で、ラプラス戦役では人族側について魔族側と戦っていました。
ペルギウスとウルペンとカールマンの三人は「魔神殺しの三英雄」でもあります。
ウルペンは龍族と人族のハーフで、魔力総量が低く当時の龍神候補のなかでは最弱と評されていました。
しかし魔力をなるべく使わないで戦う龍神流という戦い方を開発して龍神になっています(乱魔や龍聖闘気を開発したのもウルペンです)。
カールマンは人族で北神流の開祖で、ラプラス戦役後に魔王アトーフェラトーフェ・ライバックと結婚しています。

カールマンはペルギウスの兄貴分で、自分が死んだあとペルギウスとアトーフェラトーフェのあいだで殺し合いをしないことを約束させました。
しかしルーデウスがアトーフェラトーフェとトラブルを起こしたとき、ルーデウスの電撃で弱っているアトーフェラトーフェをドサクサに紛れて縦に両断してぶっ飛ばしています(昔ペルギウスがアトーフェラトーフェに何度も殺されかけたことの仕返しでした)。
ペルギウスはカールマンとの約束を破ったことに対して、「一方的に殴るのは殺し合いではない」という自分勝手な解釈を通しています。
双帝ミグス・グミスは、ミグスとグミスという二人の剣士で、ラプラス戦役で死亡しましたが、戦争を勝利に導いた「七人の英雄」として称えられているようです。
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ペルギウスの「12の使い魔」とは?

1人の天族の女性と11人の精霊
ペルギウスは空中城塞で「12の使い魔」を従えて暮らしています。
12の使い魔は、一人の天族の女性と11人の精霊の12人で構成されていて、全員がそれぞれデザインの違う白い服と仮面をつけています。
天族の女性は「空虚のシルヴァリル」といい、ラプラス戦役のときにペルギウスに助けられて以降ずっと仕えています。
11人の精霊たちはペルギウスが作った精霊で、全員が高い知能と強い力を持っています(精霊の作成方法は初代甲龍王ドーラが残していました)。
精霊は通常であれば一日で消えるものですが、ペルギウスが作成方法を改良して何百年も消えずに人の形を維持できるようにしました。
そして精霊たちは死んでも空中城塞で復活させることができ、アスラ王国の王城で水神レイダ・リィアに斬り殺された光輝のアルマンフィと波動のトロフィモスも、後日ペルギウスが何事もなかったように復活させています。
「12の使い魔」の詳細
名前 | 能力 | 特徴 |
空虚のシルヴァリル | 天族の女性で秘書役を務める | 白髪に近い金髪で、大きな黒い翼がある。 鳥のような白い仮面を着けていて、プライドが高くけっこう意地悪。 呪いの影響でオルステッドを嫌っていて、配下のルーデウスもあまり良く思っていない。 でもおいしいお茶は淹れてくれる。 |
光輝のアルマンフィ | 光の速度で移動できる | 金髪で、狐のような黄色い仮面を着けている。 大きなダガーが武器で、偵察と奇襲攻撃が得意。 光に変化して移動する能力を持ち、どこへも一瞬で行ける。 魔力災害発生時にギレーヌと互角に戦うが、水神レイダからは瞬殺される。 |
時間のスケアコート | 人ひとりの時間を停滞させる | ガスマスクのような仮面を着けている。 触れた対象の時間を止める能力を持っている。 異世界転移魔法装置を完成させるが、何らかの理由で転移に失敗したナナホシの時間を止めている。 時間を止められる時間は最大で1か月。 |
轟雷のクリアナイト | 地獄耳で音を操る | 地上で吹かれた笛の音を空中城塞から聞くことができる。 ルーデウスやナナホシに渡した笛(龍が巻き付いた塔のような笛)が吹かれると光輝のアルマンフィに知らせる。 光輝のアルマンフィが地上に迎えに行って空中城塞まで連れてくる。 |
洞察のカロワンテ | 他人の能力や隠しごとを見破る | 他人の能力や隠しごとを見破るという能力を持っている。 空中城塞で倒れたナナホシを診察してドライン病にかかっていることを突き止める。 |
贖罪のユルズ | 他者の体力を別の者へと移し替える | 女性の形をした精霊で、他者の体力と健康を別の者へと移し替える能力を持っている。 解毒魔術とはまったく別理論の能力で、現在の解毒魔術では治らない病気であってもある程度は治してしまう。 ナナホシのドライン病は治せなかった。 |
破壊のドットバース | 契約を破壊する | ルーデウスから召喚され契約させられた光輝のアルマンフィの契約を切って、再びペルギウスの使い魔に戻した。 ルーデウスはヒトガミから家族を守ってもらうための強力な運命を持つ生き物を召喚しようとして、光輝のアルマンフィを召喚してしまった。 |
波動のトロフィモス | 能力は不明 | アスラ王国の王城で水神レイダ・リィアが乱入してきたとき、抵抗するためにすばやく動くが、レイダの剥奪剣界で斬られて一瞬で消滅する。 のちに空中城塞で復活した。 |
生命のハーケンメイル | 能力は不明 | - |
大震のガロ | 能力は不明 | - |
狂気のフュリアスファイル | 能力は不明 | - |
暗黒のパルテムト | 能力は不明 | - |
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オルステッドやナナホシとの関係は?
ペルギウスとオルステッドはのちに敵同士

ペルギウスとオルステッドは同じ龍族で、やがて復活する魔神ラプラスを倒そうとしているのも同じですが、オルステッドは魔神ラプラスを倒したあとペルギウスも倒そうとしています。
オルステッドの目的はヒトガミを倒すことで、ヒトガミを倒すためには無の世界へ行く必要があり、無の世界へ行くためには五龍将の秘宝を五つ集める必要があります。

五龍将の秘宝を五つ集め龍神の秘術を使うことで無の世界へ行けるのですが、五龍将の秘宝は五龍将がそれぞれ持っていて、オルステッドが手に入れるためには五龍将を殺さなければいけません。
以上の理由で五龍将の一人であるペルギウスは、オルステッドが目的を果たすためには必ず殺さなければいけない相手だったのです。
しかしペルギウスがおとなしく殺されるはずもなく、ペルギウスとオルステッドはいずれ敵同士として、それはもう激しく戦うことになるようです(ルーデウスが亡くなったあとの話になります)。
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ペルギウスとナナホシは召喚魔術の研究仲間

ナナホシ・シズカはこの世界へ転移したあとオルステッドからしばらく面倒を見てもらっていましたが、空中城塞でペルギウスにも会わせてもらっています。
そのときペルギウスから「おまえは何者かの手によってこの世界に召喚されたのではないか」と言われて、ラノア魔法大学で召喚魔術を研究することになりました。
ナナホシは一人で研究を続けていましたが、ルーデウスやクリフ、ザノバたちの協力得て研究を進め、ペットボトルやスイカの召喚に成功します。
研究成果を報告するために空中城塞へ行ったとき、患っていたドライン病が悪化して倒れてしまいました。
ドライン病はルーデウスたちの活躍で症状を抑えられるようになりますが、ナナホシはそのまま空中城塞で召喚魔術の研究を続けることになりました。
ナナホシはペルギウスから召喚魔術を教えてもらい、ペルギウスに研究成果を教えていましたが、やがて異世界転移魔法装置を完成させます。
しかし転移に失敗したナナホシは「未来を待つ必要がある」という仮説を立て、時間のスケアコートの時間を止める能力で眠りにつきました。
ペルギウスは異世界転移魔法装置にナナホシが気づいていないミスがあるのではないかと考え、空中城塞で眠るナナホシの代わりに研究を続けています。
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まとめ:ペルギウス・ドーラについて
今回は、ペルギウス・ドーラについてまとめました。
- ペルギウスの正体は古代から転移してきた龍族で「魔神殺しの三英雄」の一人
- ペルギウスは五龍将の一人「甲龍王」で空中城塞(ケイオスブレイカー)のあるじ
- ペルギウスの目的はこの世界にいつか復活する魔神ラプラスにとどめを刺すこと
- ペルギウスの四人の親友は龍神ウルペン、北神カールマン、双帝ミグス・グミス(二人)
- ペルギウスは「12の使い魔(1人の天族の女性と11人の精霊)」を従えている
- ペルギウスとオルステッドは「五龍将の秘宝」の関係でいずれ敵同士になる
- ペルギウスとナナホシは召喚魔術の研究仲間で異世界転移魔法装置の完成を目指している
以上、「無職転生◆ペルギウスの正体と目的は?オルステッドやナナホシとの関係は?」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

コメント
どうしてペルギウスはルーデウスの子供に名前を付けると言ったのでしょうか?
異世界転生用トラックさん、コメントありがとうございます。
原作でペルギウスがジークに名前を与えた理由は明確に書かれていません。
以前「ルーデウスの子どもがラプラスなら殺す」とひどいことを言ったので、ちょっとした罪悪感から名前を与えたのかもしれませんし、ただのペルギウスの気まぐれかもしれません。
これからもよろしくお願いします。