アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2013年10月から5年半の間、累計ランキング1位を維持していた人気作品が原作になっています。
今回は、厳しき大峰(きびしきたいほう)のタルハンドの正体、魔力災害後の生活、タルハンドの過去、ルーデウスとの関係、プロフィールなどについてくわしく紹介します。
厳しき大峰のタルハンドの正体は?

厳しき大峰のタルハンドは炭鉱族の魔法戦士
厳しき大峰(きびしきたいほう)のタルハンドは、長いひげをたくわえた炭鉱族の魔法戦士です。
身長が低く恰幅のあるの体格のためにすばやく動けないので、頑丈な鎧(よろい)を装備して敵の攻撃から身を守っています。
タルハンドは冒険者パーティー「黒狼の牙」の元メンバーで、当時は後衛で魔術師を務めていました。
「黒狼の牙」解散後も冒険者を続け、いまは前衛と後衛のどちらもこなせる魔法戦士として臨機応変に立ち回っています。
出身はミリス大陸の大森林南東部、青竜山脈のふもとにある炭鉱族の集落です。

タルハンドはそこで51人きょうだいの37番目として暮らしていましたが、諸事情あって炭鉱族の集落を出ることになり、ソロの冒険者として生活していました。
タルハンドが冒険者ランクB級になったころエリナリーゼと知り合い、一時期二人で活動していました。
そこにまだ少年だったパウロがあらわれ、ギースとギレーヌを仲間にしたことで「黒狼の牙」が結成されました。
ギレーヌについてのくわしい記事はこちら
厳しき大峰のタルハンドのプロフィール
本名:厳しき大峰(きびしきたいほう)のタルハンド
年齢:百数十歳以上(初登場時)
出身:ミリス大陸大森林
種族:炭鉱族
職業:冒険者(魔法戦士)、鍛冶師
身長:約145センチ
冒険者ランク:S級
魔術:火・風・水・土魔術
武器:戦斧
趣味:飲酒(酒豪)
特技:サキュバスの毒が効かない(男色家なので)
弱点:船酔いする
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タルハンドの魔力災害後の生活は?

エリナリーゼとロキシーと魔大陸へ
タルハンドはパウロの家族が魔力災害(フィットア領転移事件)で行方不明になったことを知り、エリナリーゼとロキシーの3人で魔大陸まで捜索に行きました。

魔大陸クラスマにいた魔界大帝キシリカ・キシリスからゼニスの居場所(ベガリット大陸ラパンの迷宮)を教えてもらい、その情報を伝えるためにパウロがいるミリス神聖国へロキシーと戻ります。

パウロを嫌っていてできる限り会いたくないエリナリーゼは、中央大陸北部にいるというルーデウスにゼニスの情報を伝えるために、クラスマでタルハンドたちと別れて海を渡っています。
パウロたちにゼニスの居場所を伝えたタルハンドとロキシーは、そのまま一緒にベガリット大陸へ渡り、ゼニスがいるというラパンの「転移の迷宮」を捜索します。

しかし「転移の迷宮」は危険度が高い迷宮だったために捜索が難航し、さらにロキシーが迷宮の罠にかかって行方不明になってしまう不運が重なりました。
ギースの応援要請の手紙により、ルーデウスとエリナリーゼが合流したことで捜索が進み、タルハンドたちはまずロキシーを救出します。

その後、迷宮の最下層でゼニスを救い出しますが、迷宮の守護者(マナタイトヒュドラ)との戦いでパウロは命を落としてしまいました。
タルハンドたちは父親を亡くして落ちこんだルーデウスと心神喪失状態になったゼニスを、ラノア王国シャリーアにあるルーデウスの家へ連れて帰ります。

その後、タルハンドはアスラ王国に行って迷宮で手に入れた財宝を換金し、冒険者として活動しながら鍛冶の修業を始めました。
ギースが賭博でイカサマをして捕まり、迷宮で稼いだ莫大な財産を失ったうえに借金まで作ったので、タルハンドはギースの借金を肩代わりしてやります。

借金の肩代わりでタルハンドもほとんどの財産を失くしてしまったので、金を稼ぐためにアスラ王国を離れてミリス大陸へ渡りました(アスラ王国では高ランクの冒険者の仕事が少ないためです)。
タルハンドはミリス神聖国で冒険者として生活しながら、鍛冶場を借りて鍛冶の修業を続けていました。
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タルハンドの過去は?

ゴッドバルドの役に立ちたかったタルハンド
炭鉱族の集落では、同世代の子どもを一まとめにして「きょうだい」として扱う習慣があります。
タルハンドには51人のきょうだいがいて、タルハンドは37番目の子どもでした。
すぐ下の子ども、38番目の弟は「誇らしき天頂のゴッドバルド」といい、幼少のころから鍛冶や手芸に特別な才能を見せていました。
のちに鉱神になる男の子ですが、タルハンドの初恋の相手はそのゴッドバルドでした。
ゴッドバルドが神童ぶりを発揮すると、集落の老人は「先代鉱神様の生き写し」と褒めそやし、次期鉱神候補として特別扱いするようになりました。
タルハンドはそんなゴッドバルドの役に立ちたいと思い、名剣を生み出すためには風魔術と水魔術が必要と考え、鍛冶の修業はせず、炭鉱族があまり習得しないそれらの魔術を覚えて研究に励みました。
しかしタルハンドの「風魔術と水魔術を使って剣を打つ」という考え方は、当時の集落の人たちに受け入れられず、それでも魔術を磨き続けるタルハンドはだんだんと周囲から孤立していきました。
時が経ち、ゴッドバルドは鉱神候補になりました。
鉱神候補は襲名の儀式で5本の剣を打つのですが、1本の剣につき一人、鉱神候補が頼りになると思う者を補助につけることができます。
ゴッドバルドの役に立ちたいと長年二つの魔術を磨いてきたタルハンドでしたが、鍛冶の修業をしていないことを理由に、鉱神候補の補助には選ばれませんでした。
集落の期待通りゴッドバルドは鉱神に襲名されますが、ゴッドバルドの役に立てないタルハンドは打ちひしがれ、傷心のまま炭鉱族の集落をあとにしました。
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タルハンドとルーデウスの関係は?

タルハンドはルーデウス経由で龍神と鉱神をつなぐ
タルハンドはゼニスの捜索で向かったベガリット大陸ラパンで、ルーデウスと初めて会いました。
タルハンドはルーデウスに会う前、どんなドラ息子が来るだろうかと思っていたら(パウロの息子ですから)、意外にしっかりした子どもだったのでいい意味で驚きます。
ゼニス救出時の戦闘でパウロが亡くなり、ルーデウスが暮らすラノア王国へ行ってみると、立派な家と家族を持って生活していることにも感心しました。
ルーデウスはその後龍神オルステッドの配下になり、のちに勃発する魔族との戦争に備えるためにルーデウスの私兵組織、ルード傭兵団を世界各地に展開します。
ルード傭兵団のミリス神聖国支部が、ミリス神聖国で評判になっていたタルハンドの武具を購入するようになりました。
ルード傭兵団をスポンサーに持ったタルハンドは、ミリス神聖国の首都ミリシオンに自分の鍛冶場を構えることができました。
ルーデウス一家が観光旅行(ルーデウスは仕事を兼ねて)でミリス神聖国を訪れたとき、タルハンドは青竜山脈にある温泉地で案内役を務めています。
温泉地ではタルハンドが男色家と知ることになりますが、タルハンドは節操のある人物なので、ルーデウスは特に警戒するようなことはしませんでした。
ルーデウスはタルハンドに協力してもらって温泉地の先に転移魔法陣を隠す建物を造り、龍神オルステッドと鉱神が同盟を結ぶ交渉の前段階の顔つなぎをお願いしました。
タルハンドはルーデウスやエリナリーゼが家族としっかり向き合って暮らしているのを見て、炭鉱族の集落から逃げ続けている自分を情けなく思い、過去と決着をつける決意をします。
タルハンドは冒険者の片手間に鍛冶の修業を始めたのは、炭鉱族の集落にいたころに考えていた魔術を使って良い剣を生む工法を、自分自身の手で打つためだったのだと気づきます。
ルーデウスが土魔術で作った長さ15センチほど、重さ10キロ以上ある棒状の黒石塊を、タルハンドは昔から考えていた発想とそれまで修業してきた技術で、一本の頑強な剣に仕上げました。
タルハンドはその剣を背負い、ルーデウスから余分にもらっていた黒石塊を持って、炭鉱族の集落へ数十年ぶりに戻りました。
鉱神、誇らしき天頂のゴッドバルドはタルハンドの献上した剣を一目見て感嘆し、「信念が宿った良い剣だ」と認めました。
「材料と工法を知りたい」と言うゴッドバルドにタルハンドは何も隠すことなく説明しますが、タルハンドは鉱神からその言葉を聞けたことが満足でした。
ゴッドバルドは自分の前に並べられたハンマーで叩いても割れない硬い黒石塊を見て、「これで武具を作りたい」と思いました。
タルハンドが「もう何日かしたらその石を作った男がお主の前にあらわれるから、会ってやってくれないか?」と頼むと、ゴッドバルドはそれを了承します。
過去と決着をつけることができたタルハンドはゴッドバルドが引き止めるのを断り、「ミリシオンに鍛冶場を構えた。死ぬまでそこにおるだろうよ」と、晴れやかな気持ちで炭鉱族の集落をあとにしました。
一か月後、ルーデウスの黒石塊を大量に献上することを条件に、龍神オルステッドと鉱神ゴッドバルドが同盟を結びました。
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まとめ:厳しき大峰のタルハンドについて
今回は、厳しき大峰のタルハンドについてまとめました。
- タルハンドは長いひげを生やした炭鉱族の魔法戦士で「黒狼の牙」の元メンバー
- タルハンドはパウロの家族を探すためにエリナリーゼとロキシーと魔大陸を旅する
- 過去タルハンドは鉱神ゴッドバルドの役に立つことができず、集落を出て冒険者になった
- タルハンドはルーデウスの生き様を見て、鉱神ゴッドバルドと決着をつける覚悟を決める
- タルハンドは鉱神ゴッドバルドと決着をつけ、龍神と鉱神の同盟を結ぶ手助けをする
以上、「無職転生◆タルハンドの正体と過去について!ルーデウスとの関係は?」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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