アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2013年10月から5年半の間、累計ランキング1位を維持していた人気作品が原作になっています。
今回は、ザノバ・シーローンの正体と死亡説、結婚やルーデウスとの関係、プロフィールなどについてくわしく紹介します。
ザノバ・シーローンの正体は?

ザノバ・シーローンはシーローン王国の第三王子
ザノバ・シーローンは、背が高く痩せていて丸い眼鏡をかけているシーローン王国の第三王子です。
ザノバは生まれつき怪力と頑強な体を持っている「怪力の神子(みこ)」で、シーローン王国の最大戦力の一つに数えられています。
人形を偏愛していて、人の形をしている物であれば高い関心を持ちますが、それ以外にはほとんど関心がありません(人形以外では芸術品に深い造詣を持っています)。
しかし社交性は高く、必要な場面や目上の者に対して礼儀正しく振る舞うことができます(目下の者には横柄な態度を取りますが、王族生まれなので仕方ないですね)。
ザノバは第七王子パックス・シーローンが持っていたロキシー人形を大変気に入り、自分の親衛隊(それも最後の一人)と交換して手に入れています。

5年後、ザノバはロキシー人形の製作者であるルーデウスと出会い、その後ずっと親友と呼べるほどの関係を築いていくことになります。
パックス・シーローンについてのくわしい記事はこちら
ザノバ・シーローンのプロフィール
本名:ザノバ・シーローン
別名:怪力の神子、首取り王子
年齢:22歳(ルーデウスと初対面時)
出身:シーローン王国ラタキア
種族:人族
身分:王族
趣味:人形収集
特技:トランガ(チェスのようなボードゲーム)
短所:重度の人形フェチ
ナナホシについてのくわしい記事はこちら
ザノバの「怪力の神子」とは?

ザノバは生まれつき怪力と頑丈な体を持つ
ザノバは生まれつき人間の首を引き抜けるほどの強い力と物理攻撃に強い頑丈な体を持っている「怪力の神子」です。
しかし熱や魔術に対する防御力は普通の人間と変わらず、持続力や瞬発力がないので、長時間の行動やすばやい運動ができないというデメリットもあります。
生まれつきの怪力なので力の加減が難しく、ザノバが3歳のとき生まれたばかりの弟をなでようとして首を引きちぎってしまい、15歳のときは結婚したその夜にお嫁さんの首をねじ切って殺してしまいました。
第四王子である弟を殺害した罪はもちろん重かったのですが、王族であるザノバは罰せられることなく、代わりにザノバの母親が国外追放されました。
新婚初夜に首をねじ切られた新婦はシーローン王国の豪族の娘さんで、大切に育てた娘を残虐に殺された父親の怒りはすさまじく(そりゃそうですよね)、内乱にまで発展しました。
その経緯からザノバは「首取り王子」の異名を持っていて、ザノバの兄たち(第一、第二王子)から腫れ物をさわるような扱いを受けていました。
ルーデウスについてのくわしい記事はこちら
「神子(みこ)」とは?
神子は、「人間にとって利益のある能力を持つ者」です。
一方、「人間にとって利益のない能力を持つ者」を「呪子(のろいこ)」と呼びますが、どちらも「魔力の異常により持って生まれた特殊能力」で、人間にとって都合が良いか悪いかで呼び方を変えているだけです。
しかし神子のような人間にとって都合のよい存在はやはり少なく、世界中に10人ほどしかいないといいます。
ルーデウスと関わることになる神子は、ザノバのほかに「記憶の神子」がいます。

記憶の神子はミリス教団でアイドルのようにチヤホヤされながら働かされている神子で、「相手と目を合わせると相手の過去を見ることができる」能力を持っています。
この能力のおかげで転移の迷宮で心神喪失状態になったゼニスが心の中ではしあわせに暮らしていることと、「人の思考が読める」能力を持つ神子であることがわかりました(ゼニスが神子であることは、記憶の神子とルーデウスの二人しか知りません)。

ビヘイリル王国のスペルド族の村でルーデウスの体内に侵入した冥王ビタは、「寄生した宿主に幻覚を見せて操る」能力を持つ神子でした。
オルステッドのかたきであるヒトガミは「人に信頼される」能力を持っている神子で、オルステッドは「他者を恐れさせ嫌われる」能力を持っている呪子です(なんだか理不尽ですね)。

ほかにも、再生の神子(過去を改変できる能力を持つ)や無力の神子(ほかの神子や呪子の能力を無効化する能力を持つ)など、ルーデウスと直接は関わらない神子がいます。
ゼニスについてのくわしい記事はこちら
ザノバ・シーローンの死亡説とは?

ザノバが神殿騎士団に殺される時間軸がある
ルーデウスにはヒトガミの頼みごとを聞いて地下室の様子を見に行くと始まる、最悪の時間軸があります。
その最悪の時間軸では、ザノバ・シーローンがミリス神聖国の神殿騎士団から焼き殺される未来があるのです。
ザノバが悲惨な最後を向かえる未来は、ルーデウスが地下室の扉を開けて、魔石病にかかったネズミが外に出ることから始まります。
外に出たネズミは、当時妊娠中だったロキシーに魔石病をうつしました。
ルーデウスは魔石病の治療のために、ミリス教団の大聖堂に忍び込んで、神級の解毒魔術の本を盗み出そうとして失敗します(忍び込んだときにクリフ・グリモルが殺されました)。

ルーデウスが急いでラノア王国に戻るとすでにロキシーはお腹の赤ちゃんともども亡くなっていて、ルーデウスは激しく落ち込みます。
ロキシーを救うために取った行動でクリフを失い、ミリス神聖国で賞金首になったルーデウスは自暴自棄になり、そのことでルーデウスの運命はさらに悪い方へ進んでいきました。
ルーデウスに尽くしていたシルフィエットもついにはルーデウスのクズっぷりに愛想を尽かし、クーデターを企てたアリエルとアスラ王国へ行った結果、悲惨な死に方をします。
ヒトガミからロキシーとシルフィエットが死んだ理由を聞かされたルーデウスはヒトガミへの復讐を誓い、ザノバの協力を得て魔導鎧を完成させます(ザノバもミリス神聖国の賞金首になっています)。
ルーデウスはヒトガミの情報を聞き出すためにアトーフェラトーフェのもとへ向かいますが、情報をすんなりとは聞きだせず、アトーフェラトーフェ(と親衛隊)と戦闘になりました。
その戦闘でルーデウスが窮地に立たされたとき、ルーデウスの誤解で邪険にしていたエリスが飛び込んできてルーデウスをかばい、エリスは死んでしまいます。
そしてザノバはルーデウスがいないときにミリス神聖国の神殿騎士団から火魔術で殺されました(ザノバと一緒にいたジンジャー、ジュリエット、アイシャも切り刻まれて殺されています)。
とまあ、そんな最悪な時間軸があるのですが、いまの時間軸では未来から来た年老いたルーデウスの忠告によって阻止されます。

ですので、ザノバが神殿騎士団に焼き殺されることはありませんし、ほかの誰もが悲惨な死を迎えることはないのでご安心を。
ロキシーについてのくわしい記事はこちら
ザノバとルーデウスの関係は?

ザノバはルーデウスの恩人で人形製作の弟子
ザノバはルーデウスを結界魔術から救った恩人であり、人形製作の弟子でもあります。
ルーデウスはヒトガミの助言によりシーローン王国へ行ってリーリャとアイシャを助け出そうとしますが、パックス・シーローンの罠にはまって王級の結界魔術に閉じ込められてしまいます。

魔術が使えず脱出できなくなったルーデウスは、ルーデウスがロキシー人形の製作者だと知って弟子入りしたザノバに、結界魔術から出られるよう頼みます。
ザノバはルーデウスを助けるためにパックスを人質に取り、パックスがこれまで行ってきた悪事を暴き、ルーデウスたちを助けないと第一王子と第二王子の首をねじ切ると脅しました。
ザノバの思い切った行動によって王宮に監禁されていたリーリャとアイシャも助け出され、パウロがいるミリス神聖国へ護衛つきで送り届けられています。
悪事を暴かれたパックスは留学という形で王竜王国へ国外追放されますが、これは王竜王国の属国であるシーローン王国が、人質を献上するという政略的な取引でした。
そしてザノバも、ザノバの行動を脅威に感じた第一王子たちによって、ラノア王国のラノア魔法大学へ留学という形でシーローン王国から出されてしまいます。
リーリャについてのくわしい記事はこちら
アイシャについてのくわしい記事はこちら
ザノバとルーデウスは人形関連で深く関わる
ルーデウスがラノア魔法大学へ入学して二人は再会しますが、ザノバが大切にしていたロキシー人形は、ラノア魔法大学の不良たちを従える獣族の女の子たちとのトラブルで壊されていました。
そのことを知ったルーデウスは激怒し、獣族の女の子、リニアーナ・デドルディアとプルセナ・アドルディアにきついお仕置きをして謝罪させ二人のボスになります。
ザノバはルーデウスに人形製作を学びますが、魔力量や土魔術の技術の問題で同じように作ることが難しく、代わりに手先の器用な炭鉱族の少女(奴隷市場で買って「ジュリエット」と名付けています)に人形を作らせるようにしました。

ルーデウスが結婚して家を買ったとき、隠し部屋にいた自動人形にザノバが非常に興味を示し、その後はずっと自動人形の研究を続けています。
ザノバが自動人形を研究する過程で、「ザリフの義手」や「魔導鎧」が開発されました。
「ザリフの義手」は、ザノバとクリフ・グリモルが共同で作った義手で、ルーデウスが迷宮の守護者との戦闘で失った左手に装着しています。
「魔導鎧」は「零式」から「三式」まであり、「無職転生」の物語の中盤以降、ルーデウスの主戦力となる全身鎧です。
「一式」はルーデウスが龍神オルステッドと戦うためにザノバやクリフたちと協力して作り、約3メートルの大きさで右手に「岩砲弾(ストーンキャノン)」を発射するガトリング砲、左手には「吸魔石」を装備しています。
リニアーナについてのくわしい記事はこちら
ザノバ・シーローンは結婚する?

ザノバは今のところ結婚していない
ザノバが結婚したという記述が原作にないので、今のところザノバは結婚していません。
自他共に認める人形大好き王子なので、そもそも生身の人間には興味がないのかもしれませんが。
生身の人間に興味があるとした場合、ザノバのそばにはジンジャー・ヨークとジュリエットという二人の女性がいます。

ジンジャー・ヨークはシーローン王国の騎士でザノバの親衛隊だった女性で、ジュリエットはザノバの代わりに人形を作らせるために奴隷市場から買ってきた炭鉱族の女の子です。
ジンジャーもジュリエットもザノバとは主従関係にありますが、ザノバに絶対的な忠誠を誓っているジンジャーと違って、ジュリエットは少女のころからザノバのそばにいてかわいがってもらっているので、ザノバに恋愛感情を持っても不思議ではありません。

実際にジュリエットは、ザノバがクーデター騒動が起きたシーローン王国から戻ってきたとき、号泣しながら「ジュリは!マスターのことをお慕いしております!」「もう、置いていかないでください!死ぬときはおそばにいさせてください!」と告白しています。
このときジュリエットは11歳くらい、ザノバは30歳くらいです(ジンジャーは40歳を超えているはずです)。
クーデター騒動とは、王竜王国に人質として追放されていた第七王子パックスが、シーローン王国へ戻ってクーデターを起こして成功しますが、そのクーデターで国の防衛力が不足しました。

パックスはシーローン王国の最大戦力である「怪力の神子」を使って兵士の不足分を補おうと考え、ラノア魔法大学に留学しているザノバを呼び寄せたのでした。
ザノバはシーローン王国へ死ぬ覚悟で行ったので、ジュリエットは心配でたまらなかったようです(ジンジャーはもちろんシーローン王国へお供しています。ザノバを心配したルーデウスとロキシーも)。
ザノバはシーローン王国で唯一の身内であるパックスを亡くしたことで思うところがあり、今回のクーデター騒動で命を落としたことにして国と王族の身分を捨てました。
王族でなくなってザノバも身軽になったことですし、いつかジュリエットと結婚するかもしれません。
ジンジャーについてのくわしい記事はこちら
まとめ:ザノバ・シーローンについて
今回は、ザノバ・シーローンについてまとめました。
- ザノバ・シーローンはルーデウスの先輩で人形を偏愛するシーローン王国の第三王子
- ザノバ・シーローンは生まれつき怪力と頑強な体を持っている「怪力の神子」
- ザノバ・シーローンはミリス神聖国の神殿騎士団に火魔術で殺される時間軸がある
- ザノバ・シーローンは結婚していないがいつかジュリエットと結婚するかもしれない
- ザノバ・シーローンはルーデウスの命の恩人で人形製作の弟子でのちに親友となる
以上、「無職転生◆ザノバの死亡説と結婚について!ルーデウスとの関係は?」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント