アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」第3話のあらすじと感想をまとめています。
感想には独断と偏見と原作をもとにした解説と、軽いネタバレが含まれていることをご了承ください。
第2話「師匠」おさらい
- ルーデウスはロキシーから魔術を教わるようになり、半年で中級魔術を習得する
- ロキシーはスペルド族に関する話をして、絶対に近づいてはいけないと忠告する
- 上級魔術師になったルーデウスは5歳の誕生日に家族から贈り物を受け取る
- ルーデウスは卒業試験を受けるため外に出る必要に迫られ、トラウマを克服する
- ルーデウスが卒業試験に合格した翌日、ロキシーはグレイラット家から出て行った
第3話「友達」感想と解説

第3話「友達」あらすじ
村はずれでいじめの現場を目撃したルーデウス。
その光景に前世の苦い記憶を思い出しながらも、いじめられていた子供シルフを助ける。
前世でできなかったことを少しずつ“やり直す”と決めていたルーデウスはシルフと友達に。
この世界で初めての友達に魔術を教え始めるのだが・・・。
引用元:dアニメストア
アニメ「無職転生」第3話はライトノベル1巻に収められています。

一人で外に出るルーデウス
ロキシーとの別れの場面の回想。
ルーデウスはベッドの裏に隠しているロキシーの下着を拝む。

パウロとゼニスが庭でイチャイチャしている。
ルーデウスが「外で遊んできてもいいですか?」と声をかける。
両親はルーデウスが外に出られるようになって安心した様子だった。
「それじゃあ、いってきまーす!」

5歳の誕生日に贈られた植物辞典と杖を持って、ルーデウスは元気に出かけていく。
ルーデウスを見送りながら、ゼニスは「いい子に育ったわね」と言い、パウロは「たまには親父らしいところを見せたいよ」と言う。
ルーデウスはロキシーのおかげで外に出ることがまったく怖くなくなったようです。
恩人であるロキシーの下着を「御神体」として大事にしています。
ロキシーの下着を盗んでいたことを親に内緒にしてくれたうえに没収もしなかったリーリャに、ルーデウスは深い恩を感じていました。
ずっとのちにルーデウスはリーリャへ恩を返すことになります。
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ブエナ村の人たち
ルーデウスは村の女の子とあいさつを交わして森へと入っていく。

森で採集した植物と辞典を寝転んで見比べるルーデウス。
ルーデウスは走りながらつぶやく。
(もう大丈夫。外は怖くない)
(これもロキシーのおかげだ)
(「御神体」大切にしよう)
オープニング曲(「旅人の唄」歌:大原ゆい子)が流れる中、背景に描かれたブエナ村の景色がすごくきれいでしたね。
アニメのルーデウスは外に出られるようになった少年がブエナ村を散策して楽しんでいるだけのように描かれていますが、原作では突然家から叩き出されても道に迷ったりしないように、自分の足で歩いてブエナ村の地理を覚えることを主な目的としていると書かれています。
そして植物辞典で植物を調べているのは知的好奇心を満たすためではなく、食べられるもの、食べられないもの、薬になるもの、毒になるものを見分けられるようにしておいて、突然家から叩き出されても食べるものに困らないようにするためと書かれていました。
ルーデウスは前世の経験を教訓にして、何があっても速やかに対処できるように準備しているようです。
目的はともかく、ゼニスから贈られた植物辞典が有効活用されているようですね。
手を振る女の子とお母さんもかわいいです。
「無職転生」はモブの村人さえしっかり描かれているところがすばらしいと思います。
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いじめっ子と緑の髪の少年
ルーデウスが森の中を歩いていると、一人の子どもをいじめている三人の男の子を見かける。
「魔族は村から出てけ!」
「魔大陸に帰れ!」
「消えろ!」
男の子たちは罵声を浴びせながら、体を丸めてしゃがんでいる子どもに泥玉を投げつけている。
ルーデウスは子どもの一人が石をつかんだのを見て、咄嗟に飛び出して初級水魔術の「水弾(ウォーターボール)」をぶつける。

「三人で寄ってたかってイジメなんて、おまえら最低だ!」
ルーデウスは泥玉をよけながら、「水弾」で子どもたちを撃退する。
ルーデウスが助けた子どもは、緑色の髪をした少年だった。

いじめっ子はいかにもといった感じの三人でしたね。
石を投げようとしたリーダー格のクソガキはソマルといいますが、こいつは見かけ通り性格もクソです。
ルーデウスも「水弾(ウォーターボール)」ではなくて「水砲(スプラッシュフロウ)」くらいでぶっ飛ばせばよかったのに。
ルーデウスが泥玉をよけながらいった「当たらなければどうということはない」は、「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルの名言の一つです。
ルーデウスはネット上で有名なネタをちょくちょく使いますが、異世界の人たちは当然知らないので「?」となります。
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ロキシーの忠告
少年の緑色の髪を見て、ルーデウスはロキシーの忠告を思い出す。
(エメラルドグリーンの髪で、額に赤い宝石のようなものがついた種族には、絶対に近づいてはいけません)
ルーデウスが少年の額を確認すると、額に赤い宝石みたいなものはなかった。

ルーデウスは少年がスペルド族ではないことに安心するが、少年の長い耳が気になる。
ルーデウスが少年の濡れた髪を混合魔術で乾かしながら、「君ねえ、ああいうのはやり返さないとつけあがるよ?」と忠告する。

少年が「君は僕を見ても平気なの?」と聞くので、ルーデウスは「師匠が魔族だったからね。君もそうなの?」と聞き返す。
少年は「わかんない。お父さんは違うって。お父さんは、半分だけエルフ。でも髪の色、お父さんともお母さんとも違う・・・」といい、泣き出してしまった。
ルーデウスは少年をなぐさめながら、髪の色が違うだけで泥を投げつけられる状況にうんざりする。
緑色の髪の少年の声は、茅野愛衣(かやのあい)さんが担当しています。
茅野愛衣さんの代表作は、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の本間芽衣子(めんま)役や「この素晴らしい世界に祝福を!」のダクネス役などがあります。
少年の父親は長耳族(エルフ)と人族のハーフで、母親は先祖に獣族がいる人族です。
少年は「ラプラス因子」を持っているせいで髪が緑色なので、両親の種族には何も関係ありません。
「ラプラス因子」を持って生まれる子どもは、多くはありませんがまれにいるということです。
ブエナ村のある中央大陸は人族が人口の大半を占めていて、魔族に対する偏見が根強く残っているので、少年はだいぶつらい思いをしているようでした。
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ルーデウスの初めての友達
ルーデウスは少年と友達になった。
少年の名前がシルフだとわかり、ルーデウスがいった。
「シルフ。いい名前じゃないか。まるで風の妖精だ」
ルーデウスがそういうと、シルフはためらいがちにうなずいた。
ルーデウスとシルフは見晴らしのよい小高い丘の上に着いた。

ルーデウスは思わず「やっほー!」と叫び、シルフに「何して遊ぼうか」と聞く。
シルフは「わかんない。友達と遊んだことないから」と答えた。
(きっと今まで、友達がいなかったのだろう。かわいそうに・・・)
(いや、俺もいなかったけどな)
ルーデウスがそんなことを思っていると、シルフが「さっきのあれ、教えて」という。
シルフが魔術に興味があるというので、ルーデウスは教えることにする。
日が暮れるまで魔術を教えたルーデウスは、シルフを家まで送って自宅へ帰った。

丘の上はブエナ村を遠くまで見渡せて、風が通って気持ちよさそうな場所でしたね。
ルーデウスは思わず「やっほー!」と叫んでいましたが、この世界の人も高いところに行くと「やっほー!」と叫ぶ習慣はあるのでしょうか。
シルフの両親がちらっと映っていましたが、優しそうなお父さんとお母さんでしたね。
父親はロールズといい、猟師をしています(母親の名前は出てきません)。
ロールズとパウロは村の治安関係で面識があり、子どものことでお互いに相談し合っていたそうです。
原作では、ルーデウスがシルフと魔術の練習をする前に、ロールズと話す場面があります。
そこでルーデウスに対するパウロの思いが間接的に伝えられるのですが、アニメでは魔術の練習後に会っているので、ロールズと会話する場面はありませんでした。
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父親パウロの失敗
ルーデウスが帰宅すると、パウロが玄関前で腕を組んで待っていた。
ただいま帰りましたというルーデウスに、パウロは怒りを含んだ声で質問する。
「なんで怒ってるかわかってるか?」
(なんだろう? ロキシーのパンツ・・・御神体のことだろうか?)
ルーデウスはそう考えるが、「わかりません」と答える。
パウロが怒っている理由は、昼間シルフをいじめていた子どもたちの一人を怪我させたことだった。

ルーデウスが事情を説明しようとするが、パウロは頭ごなしに怒鳴りつける。
ルーデウスが黙ると、パウロは「なんだ、その目は」「どうした、なぜ何も言わない?」と威圧した。
「口を開けば、言い訳をするなと怒鳴るからです」
ルーデウスがそう答えると、パウロは「なにぃ?」と気色ばんだ。
「子どもが何かいう前に怒鳴りつけて謝らせる。大人のやることは手っ取り早くてうらやましいですね」
ルーデウスの皮肉にパウロは激高して手を上げた。
パウロに頬を張られて地面に倒れるルーデウス。

ルーデウスは静かに起き上がり、冷静に反論を始める。
「父様、僕は今まで、できる限りよい子でいるように努力してきました」
「それは、関係ないだろう」
「いいえあります。僕は父様に信頼してもらえるよう、がんばってきたんです。父様は僕のそんな言い訳は一切聞かず、怒鳴りつけ手を上げたんです」
「しかし、ソマル坊は確かに怪我して・・・」
「仮にその怪我が僕のせいだったとしても、僕が謝ることはありません」
パウロはここまで聞いて、ようやく「ちょっと待て。何があったんだ?」とルーデウスに尋ねる。
ルーデウスに「言い訳は聞きたくないのでは?」といわれ、言葉に詰まるパウロ。
「安心してください父様。次からは三人がかりで無抵抗の相手一人をいじめているのを見ても無視します。あまつさえ四対一になるように僕の方から動きます。それがグレイラット家の家訓なのだと周囲に伝えましょう」
「そして大きくなったら家を出て、二度とグレイラットとは名乗らないようにします。そんな家の人間だと名乗るのが恥ずかしいので」
ルーデウスの辛辣な皮肉に、パウロは苦痛の表情を浮かべる。
(やめておいた方がいいぞパウロよ。俺はこれでも、20年も勝てるわけのない口論で、言い逃れ続けてきた男。ましてや、今回は完全なる正義。お前に勝ち目はない)

「すまない。父さんが悪かった。話してくれ」
パウロは自分の過ちを認め、ルーデウスに事情を話してくれと請うた。
パウロは今回いろいろと失敗してしまいました。
出かける前にルーデウスにいったセリフが全部ブーメランになってパウロに刺さっています。
パウロもまだ24歳ですから仕方ありません。
むしろ24歳で結婚して子育てして村を守っているわけですから、前世の男性より百万倍立派です。
もちろん頭ごなしに怒ったうえ手を上げたことは許されませんが、ルーデウスもあんな皮肉を言って挑発する必要はありませんでした。
しかも原作では、殴られることを予想して挑発していますからね。
いずれ生まれてくるであろう弟か妹が理不尽に怒られることがないよう、パウロに子どもの正しい叱り方を教えてやろうと考えての行動だそうです。
引きこもりニートだったくせに何を偉そうにwとも感じますが、結果的に丸く収まってよかったと思います。
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父親パウロの反省
何事もなかった様子で家の中に入ってくるルーデウスとパウロ。
ルーデウスはゼニスに友達が増えたことを伝え、「今度家に連れてきてもいいですか?」と聞いている。
パウロは二人のやり取りを見ながら、昼間のことを思い出していた。
顔に殴られた跡のある子どもを連れ、激しい剣幕で怒る母親に頭を下げるパウロ。
「なにが男の強さは弱い者を守るためにあるだ・・・」
ため息をつきながら酒を飲んでいるパウロのとなりに、「どうしたの? 浮かない顔して」といいながらゼニスが座る。

「ちょっとルディと喧嘩してしまってな」とパウロがいうと、「めずらしいわね」とゼニス。
「たぶんあいつも出てけといわれたら、すぐにこの家を出ていくんだろうなぁ、あっさりと」
「あなたみたいに?」
パウロはゼニスの肩を抱きながら、自分の父親のことを思った。
(最後まで謝れなかったけど、親父もこんな思いだったのかな)
パウロは父親との確執が原因で、12歳のときに家を出ています。
パウロが家を出てしばらくして父親は病気になり、そのまま亡くなったそうです。
父親と喧嘩したときに「今すぐ出ていけ」といわれたパウロは、売り言葉に買い言葉ですぐに出ていきましたが、そのことをパウロは後悔していました。
父親のほうも亡くなる直前まで、パウロに「今すぐ出ていけ」といったことを後悔していたそうです。
だから「そして大きくなったら家を出て、二度とグレイラットとは名乗らないようにします」とルーデウスにいわれたとき、自分と父親のことを思い出して、パウロは素直に謝ったのではないでしょうか。
しかしソマル坊の目の上はけっこう青タンになっていましたね。
水のかたまりが当たっただけであんなに腫れるなんて、水聖級魔術師が放つウォーターボールは見た目以上の威力があるのかもしれません。
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シルフ無詠唱に一発成功
季節が過ぎ、ブエナ村に夏がきた。
ルーデウスは小高い丘の上に立つ木の下で、木剣を素振りしている。
素振りを終えたルーデウスが木陰で涼んでいるとシルフがやってきた。
魔術教本を片手に魔術を発動するシルフ。

シルフは半年ちょっとで魔力量がだいぶ増えていた。
二人が次に覚える魔術について相談しているとき、どうしてルーデウスは詠唱しないのかとシルフが尋ねた。
無詠唱を教えてというシルフに、ルーデウスは感覚的な表現でコツを教えた。
ルーデウスはロキシーもできなかったし、無詠唱は特別なスキルだからシルフには難しいだろうと高をくくっていたら、シルフはあっさりと成功させる。
「できた! できたよ、ルディ!」
うれしくてたまらない様子で麦畑の中を走るシルフをルーデウスが追いかける。

走り疲れて息を弾ませながら、草原に寝転ぶ二人。
ルーデウスはシルフのきれいな横顔を見つめながら、前世にいた女の子の幼馴染みのことを思い出していた。
すると突然雨雲が広がり、土砂降りになった。
ルーデウスは6歳になりました。
午前中はパウロと剣術の練習をして、午後は丘の上で魔術の練習をしています。
シルフには魔術の才能がありますが、幼いときに火傷を負った経験があるせいで火魔術は少し苦手のようです。
水魔術と風魔術は得意のようで、アニメでも中級の水魔術アイスピラーを見事に発動させていました。
魔力量も最初の頃は初級魔術5~6発で魔力切れしていましたが、今では半日くらい魔術の練習が続けられるほど増えています。
ルーデウスもロキシーから魔術を教わっていたころは毎日がすごく楽しいといっていましたが、シルフも魔力量が増えて中級魔術を使えるようになった今が楽しくて仕方がないようです。
無詠唱もできるようになって、そりゃあ麦畑の中をキャッキャウフフしながら走りたくなるのも無理はありません。
例のクソガキどもは、ルーデウスたちが丘の上で魔術の練習をしていると年上の子どもまで連れて絡んできたことがあったそうです。
5回ほど絡んできましたがルーデウスからすべて撃退され、こりゃかなわないと思ったのかその後は無視を決め込んでいるということです。
おかげで丘の上は、ルーデウスとシルフ専用の遊び場となりました。
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鈍感すぎるよルーデウス
二人はびしょ濡れになってルーデウスの家に帰ってきた。
リーリャがバスタオルとお湯の用意をして待ってくれていた。
「シルフ、こっち来て」
シルフと一緒にお湯を使おうとするルーデウスをリーリャは不思議に思う。
ルーデウスが素っ裸で湯加減を確かめる。
服を着たままで立っているシルフに、ルーデウスは「早くしないと体冷えちゃうぜ」と催促する。
しかしシルフは服を脱ぎたがらない。

業を煮やしたルーデウスは、不意を突いてシルフの下着を強引に下ろした。
叫び声をあげ、両腕で体を隠してしゃがみ込むシルフ。
そのとき初めてルーデウスはシルフが女の子だと知ってショックを受ける。
ルーデウスの家がキャッキャウフフしていた麦畑から近かったので、突然の雨にルーデウスの家に避難しました。
シルフの家が近かったなら、今回の悲劇は起きなかったかもしれません。
ルーデウスに下心が皆無だったので嫌悪感はありませんでしたが、この場面以前にシルフが女の子かもと一瞬でも疑う描写があったら、ルーデウスと前世の男性が重なって、相当気持ち悪い場面になったと思います。
ルーデウスはシルフの髪が短かったことやズボン姿しか見なかったこと、一人称がボクだったことで、シルフが女の子だとは微塵も考えなかったようですが、まあ鈍感にもほどがありますよね。
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学習できる男パウロ
シルフの叫び声を聞いて駆けつけたパウロに、ルーデウスは背中を流してもらう。
前回の一件で学習したパウロは、頭ごなしに怒るのはダメだ、前の失敗は繰り返すまいと考えながらルーデウスを優しく諭す。

ルーデウスはシルフの本当の名前がシルフィエットだと初めて知る。
体を洗ったルーデウスとパウロが一階に下りると、ゼニスとリーリャがシルフィエットをなぐさめていた。
「ごめんシルフィエット! 髪も短かったし、今までずっと男だと思ってたんだ!」
ルーデウスの謝罪の言葉は、シルフィエットをさらに泣かせてしまった。

ルーデウスを「頭のいい息子」と評価し、「今回の失敗もうまいこと利用するんだろう」と考えていたパウロは、「うちの息子は意外とバカなのかもしれない」と思い直す。
パウロはルーデウスの部屋で裸の二人を見たとき、さぞ驚いたでしょうね。
パウロじゃなくてもしゼニスが先に入ってきていたら、本当の修羅場になったかもしれません。
アニメではルーデウスはショックで座り込んでいますが、原作ではシルフからはぎ取った下着を手に持ち、ルーデウスのベイビーボーイを勃起させて突っ立っていたわけですから。
全裸にされてしゃがんで泣きじゃくる女の子の前で、その女の子の下着を持って勃起させている我が息子。
パウロは今回こそ問答無用でルーデウスをぶん殴ってもかまわない状況でした。
しかしパウロは学習できる男なので、同じ失敗は繰り返しません。
ルーデウスは前回と違って全面的に自分に非があると認めているので、パウロにはひたすら謝罪と反省の言葉を繰り返すだけでした。
しかし女の子に「ずっと男だと思ってた」とかいったら、いくら謝っても泣かれてしまいますよね。
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シルフィエットと仲直り
ルーデウスとパウロが庭で剣術の稽古をしている。
稽古に集中できていないルーデウスに、パウロが「もしかして、シルフィエットとまだ仲直りできてないのか?」と聞く。
うなずくルーデウスに、パウロは「父さんがアドバイスしてやろうか?」と提案し、得意げに説き始めた。

パウロは「女は男の強い部分が好きだが弱い部分も好きだ、だから弱い部分を見せてやれ、シルフィエットにさけられて悩んでますって態度をあからさまに表せ」と提案する。
真剣な表情で聞いているルーデウスに、「うまくいけば、向こうから寄ってくる」とパウロはにやけた表情でいう。
すでにシルフィエットが来ていることをパウロに教えられ、ルーデウスはあせる。
ルーデウスはパウロに背中を押され、転げそうになりながらシルフィエットの前に立った。
シルフィエットが「ルディ、この前は・・・」といいかけると、焦ったルーデウスが前世の男性のような気持ち悪さでシルフィエットに近寄る。
シルフィエットから軽く拒否されたルーデウスは、パウロの指南通りに、男の弱い部分をわざとらしくもあからさまに見せてみる。

「は~あ、最近のシルフィ、冷たいよね・・・」
シルフィエットはルーデウスの手を取って、「ごめんね。でも僕、ルディのこと嫌いになったわけじゃないよ」「だから、普通にしてて」と気遣う。
シルフィエットにそういわれてルーデウスは気づいた。
(同年代の、幼くかわいらしい女の子)
(上手につきあっていく方法を俺は知らない)
(俺だって男だし、将来を見据えた、いい関係を築いていきたい)
(そんな彼女は、今まで通りの関係を望んでいる)
(だったら、普通に接しよう)
(俺は精一杯、新しい世界でできた友達を、大切にすればいいのだ)
パウロが二人を抱きしめながら「よかったな、仲直りできて」といってみんなで笑った。

(しかし、俺はこんな小さな息子に何を教えてるんだ・・・)
パウロは笑いながら、空を仰いでつぶやいた。
アニメのルーデウスは「だったら、普通に接しよう。俺は精一杯、新しい世界でできた友達を、大切にすればいいのだ」と誓っていますが、原作ではシルフィエットと普通に接していくために「鈍感系主人公」になろうと誓っています。
「鈍感主人公」とは、ヒロインに好意を示されても気づかない主人公や、エロイベントがあっても平然としていたり、恋愛する気配のない主人公のことです。
シルフィエットが女の子だとわかったので、今まで通りとはいきませんが、これからも仲良くしていくためには、性別を意識しないでやっていこうとルーデウスは決意したわけです。
シルフィエットから「だから、普通にしてて」という言葉を引き出せたのはパウロのアドバイスのおかげなので、ルーデウスとシルフィエットが仲直りできたのはパウロのおかげといってもいいでしょう。
最後にパウロが二人を抱き寄せて笑っていた場面はよかったですね。
「子育ては親育て」といいますが、パウロが父親として成長する姿を見られました。
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まとめ:第3話の感想と解説について
今回は、第3話の感想と解説についてまとめました。
- 外に出られるようになったルーデウスが、三人で一人をいじめている現場を見かける
- いじめられていたシルフを助けたルーデウスは友達になり、魔術を教えることになる
- パウロの勘違いで理不尽に怒られたルーデウスは、冷静に反論してパウロに謝らせる
- 魔術の才能があるシルフに無詠唱を教えるとすぐできるようになりルーデウスは驚く
- ルーデウスはシルフィエットの下着を脱がして泣かせるが、パウロの計らいで仲直りする
今回の「無職転生」もすばらしい作画でしたね。
オープニングの森の中や丘の上のから見える景色、二人が走る麦畑がとてもきれいでした。
ルーデウスの初めての友達で「無職転生」の新ヒロイン、シルフィエットが登場しました。
個人的にはゼニス、リーリャ、ロキシーに続く四番目のヒロインです。
しかしルーデウスは前世が童貞とはいえ、いくらなんでも鈍感すぎますよ。
シルフィが優しいおかげで仲直りできましたが、普通ならパンツを無理やり下ろしたところで絶交されてしまうところです。
ルーデウスとパウロが人間的に成長するところも見られてよかったと思いました。
以上、「無職転生」第3話「友達」の感想と解説でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
アニメ「無職転生」第3話はコミックス1巻に収められています。

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