アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」第7話のあらすじと感想をまとめています。
感想には独断と偏見と原作を基にした解説と、軽いネタバレが含まれていることをご了承ください。
第6話「ロアの休日」おさらい
- 誘拐事件が解決したことで、ルーデウスは正式にエリスの家庭教師になった
- ルーデウスはボレアス家でエリスとギレーヌに読み書き・算術・魔術を教える
- ギレーヌはルーデウスとエリスに剣術を教えるが、エリスは上達が早かった
- ルーデウスはエリスのために一週間に一度、休日を与えてリフレッシュさせる
- お小遣いをもらえるようになったエリスはルーデウスに媚薬をプレゼントした
第7話「努力の先にあるもの」感想と解説

第7話「努力の先にあるもの」あらすじ
10歳の誕生日を迎えるエリス。
その日には盛大なパーティーが開かれる予定だが、エリスはダンスが大の苦手。
そんな彼女のために、ルーデウスは練習に付き合う。
その甲斐あってエリスは次第に上達していく。
そして誕生日当日が近づくある日、ルーデウスのもとにロキシーから手紙が届き・・・。
引用元:dアニメストア
アニメ「無職転生」第7話はライトノベル2巻に収められています。
エリスは9歳で中級剣士の実力
雪が積もった屋敷の中庭で、ギレーヌがエリスに剣術の稽古をつけていた。

エリスの動きはすばらしく、ギレーヌから「もう少しで上級剣士にもなれるだろう」とお墨付きをもらう。
しかしエリスは読み書きはまあまあだが、算術はまだ不得手の様子だった。
エリスとギレーヌが火魔術の練習をしているところへヒルダが通りかかる。
ヒルダのルーデウスに対する態度は相変わらず冷たかった。
エリスとギレーヌの剣術の稽古は、迫力があってかっこいいですね。
エリスはすでに中級剣士になっていて、もうすぐ上級剣士ということでした。
中級剣士というと一般の騎士レベルの実力だそうで、9歳でそこまで上達するなんて、エリスは剣術の天才のようです。
ルーデウスはまだ初級レベルのようですが、むしろルーデウスが普通ではないでしょうか。
算術は苦手なエリスですが、魔術はまじめに取り組んでいるようで、現時点で土魔術以外の初級魔術はすべて習得しています。
ギレーヌが習得しているのは火魔術だけですが、もともと獣族は魔術が得意ではない種族なので、ギレーヌはけっこう努力したのではないでしょうか。
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エリスの礼儀作法とダンスは落第点
ルーデウスが土魔術で作っていたロキシーのフィギュアが完成する。
フィギュアは下着の細部まで作り込んだ精巧なものだった。

ルーデウスがフィギュアの出来に満足していると、エリスの礼儀作法の教師、エドナ・レイルーンが訪ねてきた。

エドナは「半年後にエリスの10歳の誕生日パーティーが大々的に催される、パーティーのメインイベントはエリスのダンス披露、しかしまだダンスどころか礼儀作法もままならない、そこでルーデウスの持つ授業時間を分けてくれないか」とルーデウスに相談する。
ルーデウスは快諾し、自由時間ができたとよろこぶ。
ルーデウスが作成したロキシー人形は、パンツのクロッチ部分まで再現してありましたね。

魔術は大きいものや小さいものほど魔力を多く使うそうで、あれほど精巧な細工をするには膨大な魔力が必要です。
むしろ膨大な魔力を持っているルーデウスでなければ、あの精巧なフィギュアは作れないのではないでしょうか。
礼儀作法のエドナ先生の声は、仲村かおり(なかむらかおり)さんが担当しています。
仲村かおりさんの代表作には「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」のイチョウ役や「地獄少女 宵伽」の長田司織役などがあります。
エリスが大事な誕生パーティーで大恥をかけば、教師であるエドナもただでは済まないから必死です。
ルーデウスにすれば自分の授業が減るだけ自由時間が増えるので、願ったりかなったりだったようです。
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意気投合するルーデウスとフィリップ
ルーデウスは増えた自由時間で、人間語以外の言語を学ぼうと考える。
ボレアス家の書棚の前で、ルーデウスはフィリップと獣族のすばらしさについて語り合う。
ルーデウスはロキシーに「他の大陸の言語を学び始めました」と手紙で報告する。
季節は冬から春になったが、ルーデウスは魔神語の習得がはかどらずに嘆く。
エリスはダンスがなかなかうまくならず、嫌気が差して練習から逃げる。
エドナがルーデウスに、練習に戻るようエリスを説得してくれと頼む。
逃げたエリスを見つけたルーデウスは、前世の後悔を思い出し、優しくエリスを諭す。

ルーデウスの言葉を素直に聞いたエリスは練習に戻る。
エリスはダンスの練習をするが、ルーデウスが思った以上のひどさだった。
ルーデウスとフィリップ、二人のケモナーが熱く語り合っています。
ルーデウスは獣族のモフモフの耳、フィリップはピョコピョコ動く尻尾がお気に入りのようです。


同じ趣味を持つ者同士で好きなことを話すのって本当に楽しいですもんね。
エリスはルーデウスが家庭教師になってから、読み書きや算術、魔術ができるようになりました。
成功体験を積み重ねてきたので、できないことができるようになったときの達成感を知っています。
だからエリスの「うまくできないことをなんでやらないといけないのよ」に対して、ルーデウスの「うまくできないことほど一生懸命がんばって、できるようになったときの達成感もすごいから、ですかね」という言葉が腑に落ちて、ダンスの練習に戻る気になったのではないでしょうか。
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ロキシーフィギュア国を渡る
その後もルーデウスは獣神語の勉強、エリスは礼儀作法とダンスの練習に励んでいた。
ルーデウスは市場でロキシーのフィギュアを売り、アスラ金貨を手に入れる。
半年後、ロキシーから手紙とロキシー直筆の魔神語の教科書が届いた。

手紙の中で、ルーデウスがロアの市場で売ったロキシーのフィギュアが、シーローン王国の王子の手に渡ったことが判明する。

ルーデウスはロキシーの気持ちに深く感謝しながら、僕もがんばらなきゃと奮起する。
エリスのダンスは、不安は残るものの何とか形になった様子だった。
ルーデウスがギレーヌから獣神語を習っていましたが、ネイティブスピーカーに教えてもらえるのは最高の環境ですよね。
ロキシーから直筆の魔神語の教科書が届きましたが、あれは教科書というより辞典ですよ。
ロキシーはかつての教え子ルーデウスのために、時間をかけて魔神語辞典を執筆してくれたのです。
ルーデウスへの手紙には少々のやっかみも含まれていましたが、魔神語辞典にはロキシーがルーデウスを大切に思う気持ちが凝縮されていました。
ではルーデウスは、なぜそんな恩人のフィギュアを売ってしまったんでしょうか。
実は原作では、ルーデウスはためたお金で教科書を買って、他の言語の勉強をしています。
お金はフィギュアを売ったり、フィリップの手伝いをしたり、市場の商品を転売(商品の値段を調べていましたからね)してためました。
アニメではボレアス家の書棚から教科書を借りるシーンがあるので、教科書を買うお金を得るためにフィギュアを売る必要性を感じません。
しかしフィギュアがシーローン王国の王子の手に渡っていないと今後の展開で困るので、ルーデウスがフィギュアを売り払うシーンを入れたのではないでしょうか。
フィギュアを買い取った店主は、ルーデウスに媚薬を売ろうとした店主でしたね。
ちなみにフィギュアの買い取り価格はアスラ金貨1枚(約10万円)でしたが、シーローン王国ではアスラ金貨5枚(約50万円)で売られていました。
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エリス10歳の誕生パーティー
エリスの誕生パーティー当日、大勢の貴族が訪れ、豪勢なごちそうが並ぶ。
おめかししたエリスをはさんで、サウロスとフィリップが来客に挨拶する。

招待された貴族たちが誕生日の祝辞を述べるのを、エリスが緊張した様子ながら無難に応える。
サウロスの号令により本日のメインイベント、エリスのダンス披露が始まった。
すぐに賢そうな貴族の少年が進み出て、エリスをダンスに誘う。
しかし緊張したエリスはうまく踊れず、少年もろとも床に転倒してしまう。
大広間を取り囲んだ貴族たちが、エリスとボレアス家の陰口をささやく。
我慢できなくなったルーデウスは、大広間の中央に出てエリスをダンスに誘う。
緊張してうまく踊れないというエリスに、ルーデウスはうまく踊れるようになる魔法を使うという。
「僕が合図したら、それに合わせて攻撃をよけるつもりでステップを踏んでください」
ルーデウスは絶妙なタイミングで合図を入れ、エリスをうまくリードして踊る。

リズムをつかんだルーデウスとエリスは、最後まで楽しそうに踊りきった。
大広間は大きな拍手と歓声に包まれ、サウロスも二人を肩に担いで大喜びする。
ルーデウスがすごくかっこよく見えたシーンでした。
よくあるベタな展開ではありますが、やっぱりああいう展開は胸が熱くなりますよね。
思わず二人を担ぎ上げたサウロスの気持ちがよくわかります。
しかし「さすがグレイラット家の血を引く者!見事だ!」とルーデウスの正体を招待客の前でバラしてしまっては、フィリップの思惑も台無しではないでしょうか。
実際フィリップは、ルーデウスがエリスのピンチを見かねて前に出たとき、「やってくれたな、ルーデウス」とつぶやいていましたし。
フィリップの思惑はともかく、エリスが無事に大役をこなして心から笑顔になれて本当によかったと思いました。
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ルーデウス思わぬモテ期到来
エリスがうまく踊れた理由を、エドナがルーデウスに尋ねる。
ルーデウスは剣術で習ったフェイントを取り入れて、リズムを合わせたと説明する。
エドナは「目からうろこが落ちる思いです」と感心し、エリスは自分のことのようにルーデウスを自慢する。

貴族のかわいい少女たちがルーデウスに興味を持って寄ってくる。

デレデレしているルーデウスの後頭部をエリスが殴り、襟首をつかんで引きずっていった。
エリスの超ドヤ顔でルーデウスを自慢する様子がかわいかったですね。
そこへ三人のかわいい女の子がルーデウスにグイグイくるわけですよ。
サウロスが「グレイラット家の血を引く者」とバラしてしまったから、親から「あの男の子に取り入ってきなさい」とかいわれてきたのかもしれません。
なんにしてもルーデウスの前世から含めて初めてのモテ期がやってきたわけです。
エリスはそんなモテモテのルーデウスにやきもちをやいたのでしょうか、その場から強制的に排除してしまいました。
しかしフィリップ、現代日本でいえば小学生くらいでしかないルーデウスや女の子たちに向かって、「ベッドに連れ込むなら避妊はしてくれよ」とはよくいったものです。
そしてそれを聞いて満更でもない様子の女の子たちにも驚いてしまいました。
というかあの世界に避妊の手段があったんですね。
パウロがリーリャを無為無策で妊娠させていたので、避妊の概念がない世界だと思っていました。
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魔術の弟子に杖を贈る師匠
その日の夜、エリスとギレーヌがルーデウスの部屋にいた。
ルーデウスはロキシーに倣って、魔術の弟子である二人に杖を渡す。
ギレーヌは師匠のルーデウスに敬意を払って杖を受け取る。
エリスもギレーヌと同じように敬意を示して杖を受け取った。

エリスがギレーヌに、ギレーヌからのプレゼントはないのかと目で訴える。
ギレーヌは身につけていた「一族に伝わる魔除けの指輪」をエリスに贈る。
杖より指輪に喜ぶエリスを見て、内心ちょっと傷つくルーデウス。
「魔除けは迷信だった」というギレーヌに、ルーデウスは理由を聞いた。
パウロが絡んでいたことがわかり、ルーデウスはあわてて話を制止させる。
ルーデウスが二人に贈った杖は、ルーデウスが赤い魔石と持ち手の部分を買って作ったものです。
本当はもっと早く渡す予定でしたが、杖の部品を買うお金をためるのが遅くなって、ということでした。
ちなみに赤い魔石のお値段はアスラ銀貨1枚、日本円で1万円ほどです。
魔石2個分でアスラ銀貨2枚、ルーデウスの月給と同じなので、お金をためるのも大変だったようです。
ルーデウスから杖を受け取ったときにギレーヌのうれしそうな表情がかわいかったですね。

エリスはギレーヌにもプレゼントを催促していましたが、獣族には誕生日にプレゼントを贈る習慣がないので、ルーデウスにいわれて初めて気づきました。
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フィットア領に浮かぶ赤い球体
夜が明けてルーデウスが目を覚ますと、自分のベッドにエリスも寝ていた。
ルーデウスはエリスにイタズラしようとするが、杖と指輪を大事そうに抱いて寝ている姿を見て、イタズラを思いとどまる。
朝の散歩をしていたルーデウスは、高くそびえる赤い屋根の塔が気になった。
ルーデウスが塔を登っていくと、朝っぱらからお盛んな声が聞こえてきた。
塔の最上階の部屋には、事後らしきサウロスと獣族のメイドがいた。
お邪魔したことを謝罪するルーデウスに、賢者モードのサウロスは空を見るようにうながす。
上空には、土星のような輪が縦と横に取り付いている赤い球体が浮かんでいた。

サウロスが赤い球体は正体不明だが悪いものではないという。
ルーデウスは赤い球体に手を合わせた。
ルーデウスはパーティーで着ていた服装のままで寝ていましたが、寝苦しくなかったんでしょうか。
ギレーヌの魔除けの指輪は、パウロには効果がありませんでしたが、ルーデウスには効いたようですね。
赤い屋根の高い塔には近づかないほうがいいといわれていましたが、ルーデウスは早朝だし誰にも見つからないだろうと思って登ってみたようです。
なるほど、「近づかないほうがいい」といわれる理由がわかりました。
サウロスは上空高く浮かんでいる赤い球体を三年ほど前から確認していたそうです。
「悪いものではない」とサウロスはいっていましたが、良いものでもないように見えます。
今後、あの赤い球体がどういう形でルーデウスたちに関係してくるのか楽しみですね。
サウロスの処刑についてのくわしい記事はこちら
まとめ:第7話の感想と解説について
今回は、第7話の感想と解説についてまとめました。
- エリスの10歳の誕生パーティーがボレアス家で貴族を招待して盛大に開催される
- 誕生パーティーのメインイベントは当日の主役であるエリスのダンス披露だった
- エリスは剣術は得意だがダンスと礼儀作法は嫌いなので時間は迫るが上達しない
- 心配された当日のダンス披露はルーデウスが機転を利かせたおかげで無事終了する
- パーティーのあと、ルーデウスは初級魔術を習得したエリスとギレーヌに杖を渡す
エリスの人生における大きなイベントが見事に成功してよかったですね。
今回のルーデウスは本当にかっこよかったと思います。
誕生パーティーのダンスの一件で、ルーデウスに対するエリスの好感度はかつてないほど高くなったようです。
しかし空に浮かぶ赤い球体の正体が気になりますね。
第8話では、あの赤い球体のせいでルーデウスとエリスがとんでもないことになります。
以上、「無職転生」第7話「努力の先にあるもの」の感想と解説でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
アニメ「無職転生」第7話はコミックス2~3巻に収められています。
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